こんにちは!証券兄さんです。
フィリピンについて振り返ってみると、財閥や地主などによる経済の寡占化が進んだことや、国内産業保護政策によって外資の参入障壁が高かったこともあり、産業振興や工業化政策でアセアンの国々の中でも出遅れました。
今回は、そんなフィリピンの今後の成長についてまとめていきます。
まとめると、
・フィリピンがBPO産業(アウトソーシング)で成長
・BPO産業は、これまで年15%成長し2022年時点で年8%成長
・フィリピンは人口1億人の平均年齢24.2歳なので今後来るかも
詳しくは以下の記事をどうぞ
アセアンでは「出遅れ組」
1980年代は実質GDP成長率で年平均2.0%、1990年代に入っても同2.8%と低成長にとどまり、アセアンの中では劣等生的な位置づけに甘んじてきました。
そして、フィリピン国内では産業が育たず、雇用機会も増加しなかったことから、英語を話せる点を生かして海外に職を求めるフィリピン人が年々増加し、国外で雇用されるフィリピン人(OWF)人口は2013年には1,024 万人(人口の約1割)に達しています。
また、OWFがフィリピンに送金する総額は2015年には256 億ドルと、GDPの1割弱に相当するに至りました。
そうした経済の構造を変えつつあるのが、2000年代に入ってから成長著しいBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業でした。
主に米国やオーストラリアなどの国で業務を展開するさまざまな業種の企業が、フィリピンをBPO先として、各種のプロセシングを外部委託するようになったのです。
背景としては、フィリピンの人口が2014年に1億人を突破した上に、平均年齢は24.2歳と若く、
①若年労働力を豊富に確保できること
②人件費が相対的に低いこと
③英語を話せる労働人口が豊富であること
などが挙げられます。BPOのファンクションとしては、コールセンターやトランスクリプションが主流ですが、ゲームやアニメーション制作、音楽やカラオケコンテンツの開発など、多種多様に拡大しています。
IBPAP(IT & Business Process Association Philippines)によると、2014年には業界全体の売上高は184億米ドル、雇用者数は約103万人でしたが、2016年には売上高230億米ドルに達し、雇用者数も120万人に拡大しました。
つまり毎年10万人の雇用を新たに産んでいるのです。今後、2022年には、BPO業界で180万人を雇用することになると予想されています。
年率成長ベースでは、これまでは年15%成長してきましたが、2022年時点で年8%成長を見込んでおり、規模の拡大に伴って年率ベースでの成長は小さくなるように見えるものの、まだまだ業界全体の成長余地はあるとのことでした。
また、IBPAPの試算ではBPO業務での1雇用は、周辺業務で3ないし4の雇用を生んでいるそうです。そして、近年では、マニラ都市圏以外にも分散してBPOセンターが稼働し始めており、フィリピン全域への波及効果がみられるとのことでした。
うーん。フィリピンはノーマークでしたが、情報を調べると結構いいかも。フィリピン株についてちょっと調べてみるかもです。リクエストがあったらどうぞ。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!
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