こんにちは!証券兄さんです。
お金持ちとそうでない人は、どこから違ってくるのでしょうか?実は普段の習慣の中に隠れているそうです。
今回はそんな大富豪が当たり前のように行っている習慣についてまとめていきたいと思います。
資産家に生まれた人であれば、最初からスタートが違ってきます。
しかし、多くの人は同じような条件からスタートしているのに、ある人はお金持ち、また別の人は貧乏になってしまいます。
それは、どうしてなのでしょうか? 実はそれは、ちょっとした習慣の違いだけなのです。
その習慣の違いとは、「時間割引」と「情報の非対称」の二つです。
時間割引とは?
さて、突然ですが、質問です。
①今日ここで、あなたに1万円をあげます
②1年後、あなたに1万1000円をあげます
こんなうれしい提案があったと想像してみてください。
あなたなら、どちらを選びますか?
1年後なんて先のことは分からないからと考えた人もいるかもしれません。さて、どちらを選ぶのでしょうか。
多くの人が①を選んだのではないでしょうか。人は、どうしても目先の利益を優先してしまいます。
1年後の1万1000円よりも、現在の1万円の方に価値があると判断しがちです。たとえ意識していなくても、将来に得られる価値を現在の価値で割り引いて考えているのです。これを経済学で「時間割引」と言います。
②は、1年間で1000円増えるのですから、年利で言えば10%です。マイナス金利の時代に、10%というのは実に大きな金利ですね。
「時間割引」についてもう少し説明すると、将来の価値を実際の価値より小さく感じる傾向が強いということです。
つまり、我慢をして得られる将来の価値を軽く見ているということになります。
それでは次に、あなたがどのくらい将来の価値を評価しているのかを測ってみましょう。
あなたは、今すぐにもらえる1万円に対して、どれくらいの金額なら、1年間待つことができるでしょうか?
①1万5000円
②2万0000円
③2万5000円
ここでは、1年後に1万円より多いお金を手にできると分かっています。「2万5000円もらえなければ、いま1万円もらった方がいい」と考えたとしたら、それは、現在の価値をより重視しているということです。
つまり、この金額が大きければ大きいほど、将来の価値を低く見ているわけです。
目先の欲望を辛抱した人の方が、将来の成功につながるという有名な実験結果があります。
それは、米スタンフォード大学で行われた心理学者ウォルター・ミシェルの「マシュマロの実験」です。ご存知の方もいるかと思いますが、紹介させていただきます。
実験は、4歳の子どもを集めて行われました。まず、1人ずつ、椅子と机だけがある殺風景な部屋へ通されます。
机の上には、皿が置かれ、マシュマロが1個のせてあります。実験者は、子どもに「マシュマロを食べてもいいよ」と勧めます。
そして、子どもが食べようとする瞬間に、次のように言います。
「私は、ちょっと用ができて外へ出てしまうけど、マシュマロは君にあげる。でも、私が戻ってくるまでの15分間に、そのマシュマロを食べずに我慢できたら、もう1個あげよう。ただし、私がいない間にマシュマロを食べてしまったら、2個目はなしだよ」
実験の結果は、我慢できずに食べた子どもが3分の1。一方、我慢できた子どもは、3分の2でした。この実験は、その後の追跡調査があります。
マシュマロを食べずに我慢できた子どものグループは、我慢できなかったグループに比べて、周囲から優秀という評価を得たのです。
「大学進学適性試験」(SAT)の点数も我慢できた子どもの方が高かったとの結果が出ています。
この我慢できる(自制心)ということが、成績、人物評価に大きな影響を与え、それが生涯にわたって継続していくことです。
つまり、我慢できる子の方が、成績も良く、人物評価も高く、高収入を得る傾向があります。
目先の欲望に負けないで、将来の価値に目を向けるように心がける習慣を持ちましょう。
そうすると、いま本当にやるべきことが見えてきて、同時に将来のビジョンも見えてくると思います。
それが、お金持ちへの道が開けてきます。
情報の非対称とは?
もう一つの習慣は、お金の話をすると金持ちになれる、ということです。
どういうことかというと、たとえば保険は営業担当者の言われた通りに加入し、高額な保険に入っていないでしょうか。
あなたは、その保険に満足をしているとしても、実は保険のプロからみると保障がダブっていたり、ムダな保険料を支払っているというケースがあります。
売る側にとって不利な情報は伝えられず、有利な点だけを説明されているので、あなたは損をしていることすら知らないということです。
このように、売り手と買い手の持っている情報に大きな差があるとどうなるでしょう。
売り手は、専門知識と情報を持っています。買い手は知識を持っていません。ですから、売り手は、欠点のある情報を隠すことができるのです。買い手はそれに気づきません。これを経済学では、「情報の非対称」と言います。
証券会社の裏話をご紹介すると、IPO(新規上場)の情報が入るとまず大口の顧客に情報を紹介します。資産順に上から電話をかけていき、1000万円台の預かりになると電話せず、新規開拓のために社長さんやお医者さんに情報を持っていきます。
その後何日かしてから、1000万円以下の方にノルマの穴を埋めるために情報をお伝えします。IPOでは1日の経過で枠が取れるか取れないかが決まるのでこういった情報の差別もふつうにされています。
お金の情報力を高める方法とは、何でしょうか。
日本人はお金の話をすると、「汚い」「せこい」「ケチくさい」などどいう目で見られがちです。
しかし、もっとお金の話を気軽にしてみましょう。
そうするとお金の情報が増えていきます。そうなると得する情報が集まってきます。お金の見え方も変わって、お金のリテラシーも高まっていきます。さらに、お金を巡ってだまされるようなこともなくなるでしょう。
そして、お金の情報を得ていると、不思議とお金も集まってきます。
やり手の社長さんほど、いろいろな分野のお金の情報に興味があり、お金の知識を知っていました。
ぜひみなさんも「お金の話」をしてみてください。
欲望を先送りすることによって、より大きな価値を生むことができ、お金の話をすることによって価値のある情報を得られ、お金持ちになる近道だというのがおわかりいただけたでしょうか。
これらの二つの習慣を身につけてお金持ちになりましょう。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!