【正しい投資とは】 投資の目的と投資の本当の勝ち負けとは?

こんにちは!証券兄さんです。

投資の世界で仕事をしていると友人や知人から「正しい投資の仕方を教えてほしい。具体的にどうすれば良いのか。」などとアドバイスを求められることがあります。

「正しい投資」を実現するにはどうしたら良いのかについて今回はまとめていきたいと思います。

 

 

投資の目的とは

 

まず、「正しい投資」を実現するには、「正しい」の意味からも、目的がないといけません。

将棋や囲碁、スポーツ等のプロの世界では目的や目標は「勝つこと」「記録に挑戦すること」ですし、アマチュアでも目的は娯楽、レジャー、健康と回答しても「勝つこと」「上手になること」も心のうちでは目指すものです。

 

いずれにせよ、目的は比較的明確ではないでしょうか。競馬、競輪等でも目的は「楽しむこと」と言う人もいるだろうが、やはり「勝つこと」「儲けること」が目的であるという人が多いと思います。

負けると非常に悔しいものです。

 

では、投資の目的は何でしょうか。

おそらく「投資で儲けること」「投資で勝つこと」と回答する人が多いことだと思います。

しかし、投資において「儲けること」「勝つこと」を目的や目標として明確に決めることは、簡単だ、当たり前なので不要だと思われるかもしれないが、これが本当はとても難しいのです。

それはなぜか。人によって「儲ける」「勝つ」の意味がかなり異なり、投資によって生み出されるべき成果のイメージが個人の好みによって大きく左右されるからです。

さらに面倒なことに、投資の成果に対する評価は時間と共に変化することが往々にしてあります。

 

投資の目的設定や評価は困難

 

将棋の世界、スポーツの世界では、個々の勝負における勝敗は明確です。

もちろん、引き分けはあるし、審判がおかしいともめるケースもあることでしょう。プロ野球のようにシーズンを戦って順位が決まるということもあるので、最終的な勝敗の判明に時間を要するケースもあります。

しかし、一つ一つの勝負や試合の結果は明確であり、勝者、敗者が一義的に決まるケースが大半です。

カジノや時代劇の賭場でも、誰かが必ず勝者、敗者となるゲームが多いです。

 

一方、投資の世界では、投資の目的を比較的明確な「勝つこと」「儲けること」と設定した場合でも、勝ち負け(成果)がはっきりしないことが多いです。

例えば、日本株への投資について、ある日、AさんがX社の株を買って、BさんがX社の株を売った場合、AさんとBさんどちらかが勝者となるのでしょうか。

翌日、X社の株が5%値下がりした場合、Aさんが敗者で、Bさんが勝者となるわけではありません。

1ヵ月後、X社の株が10%値上がりした場合、Aさんが勝者で、Bさんが敗者となるわけでもありません。

株価は変動するので、投資の成果は時間と共に変化していくし、評価の基準によっても勝ち負けの判断が変わってしまうものです。

 

もちろん、1ヵ月後の時点でAさんがX社株を売却すれば、Aさんは投資した金額の10%を利益として確定できるので、勝者といえるかもしれません。

しかし、Aさんはその利益に満足しないかもしれません。

同期間にY社株が20%上昇していた場合には、X社株への投資を銘柄選択に失敗したと考えるかもしれません。

 

一方、Bさんは満足しているかもしれない場合もあります。

1ヶ月待てばX社株を10%高く売れたかもしれないが、BさんはX社株を売り、Y社株を買って、20%の値上がり益を手にし、儲かって大成功と思っている可能性もあります。

 

このように投資の勝ち負けがはっきりしないのは、投資では投資を実行する(買う)ということと、投資を終了する(売る)ということの2つの判断や行動で1つの勝負となっているからです。

また、これら売買の組み合わせを複数積み重ねての累計での勝負となるからです。

しかも、投資家の気持ちによって投資の成果の評価が影響を受けるため、勝ったのか、負けたのか、比較対象は何なのか、満足なのか、不満なのかは投資家次第であり、外部からは明確でない可能性が高いです。

 

 

だから、お金に関することは良かれと思っても他人が口を出すべきではないのです。

 

 

つまり、投資の目的を適切に設定するためには、投資期間を定めるとともに、投資成果の明確なイメージ、できれば具体的な中間・最終の数値目標等を持つことが必要となります。

ただし、投資目的を適切に設定できたとしても、その後の投資環境の変化で、投資目的や目標の修正が必要となる場合もあります。

場合によっては投資環境が変わらなくても、投資家の気持ちが変わって(機関投資家の場合、担当者が変わって)目的や目標が変わるケースも出てきます。

 

このように、投資目的が「勝つこと」「儲ける」という分かりやすいものだとしても、投資目的の適切な設定や投資成果への評価は難しいと言えますね。

 

 

では、例えば投資目的が、多くの人にとって非常に重要な「老後の生活資金の確保」の場合はどうでしょうか。

適切に投資目的の設定や投資成果の評価をするためには、投資する人の年齢、財産状況、今後の収入見込み等も考慮しなければなりません。

加えて投資する人の性格、より具体的に言えば、損するのが絶対嫌な人なのか、多少のリスクは許容する人なのか、それともリスクを取るのが好きな人なのかの見極めも必要です。

その上で、最終的な投資目的である「老後の生活資金の確保」のためには、どのくらいのリターンが必要で、どのくらいのリスクを覚悟しなければならないかを十分検討し、自分なりに納得する必要があるので本当に難しいです。

 

投資の選択というのは、ある意味で洋服を選ぶのに似ているかもしれません。

人によって身長、体重、体格によってサイズ等が異なるだけでなく、個人の好みがそれぞれ違います。

そこそこ間違いの無い正しい服を選ぶためには、まずは、その服を着る目的が明確である方が選びやすいですね。フォーマルかカジュアルか、スポーツ用か旅行用なのか。

 

投資でも、各個人、各組織に合わせた「適切な目的の設定」が「正しい投資」への第一歩となります。

ただ、衣服は実際に手にとったり試着して選ぶことができますが、投資は一般の人にとってはなじみの少ないものである上に実物を確認できません

そのため、金融機関の窓口に行ったり、詳しい人に聞いたり、ネットで情報を集めるなどして、自分で最終的な「投資の成果」をイメージし、「適切な投資目的」を設定した上で、それに一致した投資の選択をしなければです。

 

AIが将来、SFの世界のように汎用的な人工知能のようなものになれば、親身になって良い投資アドバイスをしてくれるようになると思います。

昨今、AI風の投資助言ツールは出てきているものの、残念ながら、投資の目的がはっきりしていない投資家向けに適切な投資アドバイスができるレベルにはまだ達していません。

 

現時点では、自分で納得できる「適切な投資目的」を設定した上で、こうしたツールを活用するのがベストですね。

 

 

具体的にどうすべきか

 

投資の本質は、何かを得ようと思えば、何かを犠牲にしなければならないことであると考えられます。(鋼の錬金術師風です笑)

つまり、リターンが高ければリスクは大きい。単純にうまい話はない、というのが投資での大前提となります。

 

まず、投資をするには信頼できる相手と取引するのが重要で、金融庁に登録のある金融商品取引業者でない場合は、避けなければならないし、登録があるというだけでは、必ずしも安心できる取引業者とは限りません。

「選ばれたあなただけに紹介する、とても良い投資の話がある」というお誘いがありますが、それほど良い投資であれば、その人または会社が銀行から借入して投資すれば良いはずなので、わざわざ私達のような一般小口の投資家にコストをかけて勧誘してくるのは怪しいです。

リスクが少なく、リターンはかなり大きいという投資の話も疑ってかかるべきです。

 

そこまで怪しい話でなくても、どんな経済環境下においてもプラスのリターンが期待できる「素晴らしい投資商品」というのも要注意です。

金融の世界では、シミュレーションによって一定の過去の期間のほとんどでプラスのリターンが出る投資商品を作成することが可能です。

但し、その投資商品で、未来においてもプラスのリターンが創出できるとは限りません。

そういう「素晴らしい投資商品」を勧められたら「どういう場合にリターンがマイナスになるのか」を質問してみることが重要です。

「そういうことはまず無い。安心して下さい」という回答でしたら、その営業マンは信用できないですし、その投資商品への投資はすべきではありません。

ただ、あえてリスクを語って信用を取ろうとする手法もあるので一概には言えませんが…

 

 

リスクが無ければリターンが無いというのが投資の基本です。

そんなこと当たり前で分かっているという人が多いが、実際に立派なパンフレットで理路整然と熱心に勧められると、つい信じて投資してしまいがちです。

人間やはり「儲け話」には弱いもの。くれぐれもうまい話にはご注意してください。

 

仕事と同じで、知識を集め情報を調べる手間をかけることで、無駄なリスクをできる限り抑えることが出来ます

ぜひこのサイトも利用しつくしてください。

 

 

まとめ

 

目的に適った一番効果のある「正しい投資」の実現は、プロでもそう簡単ではありません。

ただ、「正しい投資とは何か」をいろいろ考え続けることによって、「誤った投資」を回避し、良い投資成果につながる可能性は高くなると証券兄さんは考えています。

まずは「正しい投資」への第一歩として、明確な「投資の成果」のイメージと適切な「投資の目的」の設定に挑戦してみましょう。

 

あくまでご参考までに。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

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