こんにちは!証券兄さんです。
今週のまとめを書いていきたいと思います。先週のまとめの際の証券兄さんの予想は、22900-23600円 レンジでしたが、日経平均株価がどのように推移したかも含めてまとめていきます。
一週間お仕事お疲れさまでした。今週の株式相場の動きをまとめていきます。ちなみに先週のまとめは以前の記事をご覧ください。
今週のまとめ
今週の日経平均株価は、
・5日は前週末に1月米雇用統計発表後の米10年金利の上昇で110円台前半へ円安が進んだものの、米国株の大幅下落を受け全面安となり大幅続落となりました。
(22682円 -592円)
・6日は前日の米国市場でNYダウが1175ドル安と史上最大の下げ幅となったことを背景に大幅下落し、一時1600円超安と約17年10ヶ月ぶりの下げ幅を記録しました。その後やや持ち直したが3日続落で引けた結果となりました。
(21610円 -1071円)
・7日は3日で1800円超の下落の反動に加え、前日の米国株の下げが一服し急反発したことを受け、大幅高で寄り付きました。しかし後場からは急速に上げ幅を縮小して伸び悩んで引けました。
(21645円 +35円)
・8日は小幅続伸で寄り付き、上げ幅を拡大したが、前日の米国株が高値圏から引けにかけ下げに転じたことなどの警戒感から一時急速に上げ幅を縮小する場面もあったが、109円台半ばへ円安が進んだことを背景に続伸して引けました。
(21890円 +245円)
・9日の日経平均株価は前日比508円安の2万1,382円と3日ぶりに大幅反落しました。TOPIXは同33ポイント安の1,731ポイント。円高一服、時間外取引の米株価指数先物高や、日銀のETF(上場投資信託)買い期待などが支えとなったが、週末・3連休控えでもあり、ポジション調整売りに抑えられました。
(21382円 -508円)
日経平均の終値は2万1382円(前々週比1891円安)。1月23日の昨年来高値に対する下げ幅(終値ベース)は2741円となっています。米国の長期金利急上昇をきっかけに株式のポジションを縮小する動きが世界的に広がり、安定しない値動きにつながりました。
まだファンダメンタルズが大きく損なわれたわけではないものの、昨年終盤にみられたブル相場からは遠のいた印象があります。今週は、日経平均が5カ月ぶり、TOPIX(東証株価指数)が10カ月ぶりに26週移動平均線をそれぞれ割り込み、日足では日経平均の足元に200日線(9日は2万1003円)が迫っている。
こういった下げ相場の前例を考えると、まず、2016年11月9日の米大統領選に伴う下げ(トランプ・ショック)は、当日を底に早くも翌日に下落前の水準を回復。その後も上昇が続きました。英国のEU(欧州連合)離脱(ブレグジット)を問う国民投票を受けた同6月24日の場合も、下げの翌日から上げに転じました。ただ、戻りは半ばで再び軟化し、急落後10営業日目に二番底を付けています。それでも14営業日目には調整分を完全に取り戻しました。
一方、調整が長引いたのが13年5月23日のいわゆる「バーナンキ・ショック」です。日経平均は1143円の急落後も下げ止まらず、15営業日目に下落率が2割に達しようやく底を打った。高値の1万5942円から1万2994円まで調整し、修復には約7カ月後の同年末までかかりまた。
今回の下げ相場がどこまで続くかは分かりませんが、政治的な危機局面でもないため調整には時間がかかると思います。
来週のイベント
国内でのイベントを黒字、海外のイベントを赤字表記してます。
2月12日(月)
・インド1月消費者物価指数=21時
・米1月財政収支=13日4時
・米政府、2019年度予算教書を公表
2月13日(火)
・1月国内企業物価指数=8時50分
2月14日(水)
・10~12月期GDP=8時50分
・1月首都圏新規マンション発売=13時
・5年国債入札
・タイ中銀金融政策決定会合
・独10~12月期GDP=16時
・米1月消費者物価=22時30分
・米1月小売売上高=22時30分
・米12月企業在庫=15日零時
2月15日(木)
・12月機械受注=8時50分
・インドネシア中銀政策金利発表
・米1月生産者物価=22時30分
・米1月鉱工業生産・設備稼働率=23時15分
・米2月NY連銀製造業景気指数=22時30分
・米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数=22時30分
・米2月NAHB住宅市場指数=16日零時
・米12月対米証券投資=16日零時
2月16日(金)
・米1月住宅着工件数=22時30分
・米1月建設許可件数=22時30分
・米1月輸出入物価=22時30分
・米2月ミシガン大学消費者マインド指数=17日零時
証券兄さんの予想
日経平均株価の予想レンジは20700-22300円
今回の下げについて、市場では実体経済の好調を理由に早期の復調を予想する見方が強い。大統領選後のような頑強さには及ばないまでも、ブレグジット後のスピード調整パターンが当てはまれば、これから月内にかなりの程度の上昇が想定されます。
ただ、急落後3営業日目の9日の時点で、日経平均の動きは調整長期化パターンのバーナンキ・ショックと似通っています。当時の下げはFRB(米連邦準備制度理事会)のテーパリング(緩和縮小)観測がきっかけです。今回は米金利の上昇が不安材料だという点が重なります。過度に悲観することはないが、ネガティブシナリオとして念頭に置く必要がありそうです。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!
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