シマノ株が大暴落! 今話題の「シェアサイクル」とは?

こんにちは!証券兄さんです。

本日、自転車部品メーカーのシマノ <7309> の株価が暴落となりました。いったい何があったのでしょうか。原因である「シェアサイクル」についてと共にまとめていきたいと思います。

 

7月26日、自転車部品メーカーのシマノ <7309> の株価が暴落となりました。朝方から売りが殺到して値が付きませんでしたが、前日比▲1,800円安(▲10%下落)の16,250円で寄り付いた後、一時は16,230円(▲1,820円安、▲10%下落)まで下げました。結局終値は、16,270円(▲1,780円安、▲9.86%下落)となりました。

 

シマノのような大型株、つまり、時価総額が1兆円を超えている銘柄が1日で10%近くマイナスとなるのは、大幅安という次元ではなく、明らかな“大暴落”と言えます。いったいどのようなことがあったのでしょうか。

 

 

<7309>シマノとは?

 

株式会社シマノ(英: SHIMANO INC. )は、大阪府堺市堺区に本社を置く、自転車部品と釣具の製造を主要な事業とするアウトドアスポーツ用品会社です。

自転車部品と釣具の製造をその主要な事業とし、自転車パーツメーカーとしては世界最大です。

かつてはゴルフ用品やスノーボードのビンディング・ブーツも製造販売していたが、ゴルフは2005年、スノーボードも2009年3月31日をもって終了したそうです。

 

シマノの自転車部品(変速機、ブレーキ、ハブ等のコンポーネント)は、高価格スポーツタイプやMTB、中高級普及タイプ等で圧倒的な強みを持っており、このセグメントでの世界シェアは80%以上と推測されています。一般消費者だけでなく、多くのプロ競技選手にとっても、シマノの部品は必要不可欠です。

このことから、シマノは自転車界のインテルとも呼ばれるそうです。

 

業績見通しの下方修正

 

今回の暴落を引き起こした原因は、前日(7月25日)に発表した2017年12月期の上期決算(1-6月期)です。特に、2017年12月通期の業績見通しを下方修正したことが影響していると予想されます。

まず、上期実績は減収・減益決算でしたが、ほぼ従来の会社計画並みの着地でしたので、特段ネガティブな要因ではないでしょう。ただ、2017年12月期の業績見通しを、売上高は据え置きでしたが、営業利益は従来660億円が今回630億円(対前期比2%減)、最終利益が同440億円から421億円(同17%減)への減額となりました。

確かに会社予想を下方修正しましたが、許容の範囲とも言えるような小幅な減額です。もちろん、シマノの従来会社予想の前提となっている為替レート(110円/ドル、120円/ユーロ)に比べて円安が進んでいたこともあり、上方修正の発表など事前の期待が大きかった反動もあるとは思います。

ただ、これだけで株価が10%安となる暴落を誘引するような下方修正とは考え難いものがあります。

 

決算単身の「シェアバイク」の影響か!?

 

今回の下方修正の一因として、北米、中国、日本などでの高級スポーツタイプ車の販売低迷が挙げられます。

特に、決算短信に記されていた「中国市場では、急激に成長したシェアバイクの影響を受け、2015年から続いた完成車の店頭販売の不振回復に水を差しました」という箇所にショックを受けた投資家が少なくなかったかもしれません。

 

・シェアバイクとは

「シェアバイク」とは、自転車のシェアリング(共同利用)を意味します。

自動車による「カーシェアリング」を想像してもらうと理解しやすいと思いますが、自転車シェアリングは従来の「レンタサイクル」とは違い、“どこでも借りられて、どこでも返せる”という便利な自転車の共同利用サービスのことです。

 

バイクシェアの貸出・返却を行える場所(※ポート)であれば、港区で借りた自転車を新宿区で返すといった“乗り捨て”も可能です。レンタサイクルに多い「借りた場所に返す」という縛りがないため、利便性も高いと思います。

東京の各区内には貸出・返却を行うサイクルポート(一部を除き24時間営業・無休)が数十箇所ずつあるため、利用シーンもどんどんと広がりそうですね。

 

気になる利用料金は、以下の通り(※個人向けプラン・1回会員の場合)※NTTドコモ・バイクシェアを参考。

・基本料:無料
・最初の30分:150円(税別)
・以降は、30分につき延長料金:100円(税別)

 

月額会員や1日パスなど他の利用プランもあり、地下鉄やバスを乗り継ぐより安上がりなケースもあるそう。もちろん自転車をこぐ体力は必要ですが、電動アシスト自転車らしいので負担は少なそうです。

PCやスマホから事前登録さえしておけば、面倒な手続き不要&人を介さずに自転車をレンタルできてしまいます。

サイクルポートと各自転車~本部はオンライン化され、自転車1台1台にGPS機能を搭載し利用状況を一元管理。そのため、「マイページ(会員サイト)」へログインすれば、自転車の利用開始予約やポート(駐輪場)検索、満空状況の確認などが素早く行えます。

また、料金の支払いはクレジットカード決済のほか、ドコモ・バイクシェアでは普段から使っているFeliCaカード(※SuicaやPASMOなどのICカード)が“会員証”代わりに使えるため(※「認証カード」と呼ぶ)、事前に登録さえしておけばポート入口にある操作パネルにカードをかざすだけでの利用も可能なそう。非常に便利ですね。

レンタサイクルにありがちな申込書や身分証明書、その後の会員証発行やカード類が増えてしまうわずらわしさ、さらに支払いのために小銭の用意といった手間がかからず、気軽に利用できる点が、今話題のIoTの恩恵と言えます。

 

 

この、シェアサイクルが中国市場でこの1、2年で急速に普及し始めているのです。つまり中国でも「シェアリングエコノミー」が台頭し始めているということです。こうしたシェアバイクが新興国市場にも広まると、シマノの成長力にも陰りが見られるかもしれないという懸念が膨らんだと考えられます。

 

まとめ

 

ただ、シマノの高採算製品である高級コンポーネントが装着されている高級スポーツタイプ車は、個人による所有が非常に強い傾向があり、シェアリング保有する比率は低いと見られます。今後もシェアバイクの影響を注視する必要はありますが、シマノの業績に深刻な影響を与える懸念は、現時点では小さいと考えられます。したがって、今回の株価暴落は過剰反応と言えるのではないでしょうか。あくまでご参考までに。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

 

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