【信用がまたなくなる?】国家初の仮想通貨の発行、ベネズエラ「ペトロ」の危うさ

こんにちは!証券兄さんです。

ベネズエラで世界初の国家による仮想通貨が発行され、話題を集めています。ただ、ビットコインとは発行の仕組みが大きく異なっているほか、背景には複雑な事情も見え隠れしています。

そこで今回は、ベネズエラが発行した仮想通貨「ペトロ」について、発行の背景や他の仮想通貨との違いなどについてまとめていきたいと思います。

ベネズエラが発行した仮想通貨「ペトロ」

 

 深刻な財政危機に陥っている南米ベネズエラのマドゥロ大統領は20日、原油を担保にした独自の仮想通貨「ペトロ」の発行を開始したと発表しました。

 ベネズエラ政府によると、国家が仮想通貨を発行するのは世界で初めてで、1億ペトロを発行する予定です。今回は、発行上限の38.4%にあたる3840万ペトロを機関投資家向けに発行したとされています。

1ペトロあたり60ドルの売り出しを予定していましたが、人気の凋落により60%割引で販売された模様です。ベネズエラ政府は、今回の売り出し初日で7億3500万ドルを調達したと述べていますが、買い手の情報は明かされておらず、実際に取引があったかは不明です。

 また、1ペトロはベネズエラ産原油1バレルを裏付けとするとしていますが、ペトロと原油との交換は保証されていません。現時点では不透明な部分も多く、実態が明らかとは言い難い状況です。

 

 

 ペトロ発行の背景にはベネズエラ経済の破綻が関係しているようです。

 国際通貨基金(IMF)によると、2018年のベネズエラの国内総生産(GDP)成長率はマイナス15%、インフレ率は1万3000%と予想されており、深刻な経済危機下にあります。

 ベネズエラは外貨収入の90%以上を原油の輸出に頼っていますが、汚職問題や生産設備の老朽化、膨大な債務などの影響で生産量は減少の一途を辿っています。今年1月の原油生産量は日量160万バレルと前年同月比で20%減少し、2003年の石油業界スト時を除くと過去約30年で最低の水準となっています。

 こうした中、ベネズエラは1500億ドルを超える対外債務を抱えているとされており、昨年11月以降は一部債務の返済が不履行となりデフォルト状態が続いています。

 

 

 マドゥロ大統領はペトロの発行を発表した翌21日、金を裏付けとする仮想通貨「ペトロ・ゴールド」を来週導入すると発表しています。

 コインチェック問題で再び“信用”に対する警戒感が強まっている仮想通貨市場にあって、国家が発行し、しかも実物資産の裏付けがあるというのは一見すると信用を高めているといえるでしょう。

 ただし、ベネズエラの実情を見れば、ペトロの発行は自国通貨での資金調達が事実上不可能となった末の究極の選択であることがわかります

 こうした中、ベネズエラによるペトロの発行に触発されて、イランやトルコでも独自の仮想通貨発行が検討され始めたようですが、ベネズエラ同様、イランやトルコも資金調達難に陥っています。

  今後、何らかの事情により資金調達が困難になった国から、独自の仮想通貨が発行される可能性は小さくないかもしれません。とはいえ、国家が発行主体となったからといって必ずしも仮想通貨の信用が高まるわけではない点には注意が必要となりそうです。

 

あくまでご参考までに。

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