日銀の指値オペレーション 誰でもわかる解説

こんにちは!証券兄さんです。

ヤフー知恵袋を見ているときに「日銀の指値オペって何?」という質問がありました。今回、知識が全くない人でもわかるように書いていきたいと思います。

 

次のような質問がありました。

初心者です。
7日に日銀が指値オペを行うということで円安がさらに進んでいるようですが、国債を無制限で買うことが円安に繋がる理屈がわかりません…。ご説明頂けないでしょうか。…(一部抜粋)

質問者の方は、理屈について質問されていました。ですが、そもそもこの質問自体が知らない方から見ると何を言っているのかわからないと思います。

 

もともとは、

7日の東京外国為替市場では円が全面安。欧米を中心に国債利回りの上昇傾向が鮮明となる中、日本銀行が5カ月ぶりの指し値オペで長期金利の上昇を抑制する姿勢を示したことで、円売りが優勢となった。

という市場の動きがありました。

 

単純に分解すると、日本銀行(以下日銀)が指値オペレーションというものをやったので日本円の価値が安くなった(円安)。ということです。

 

・日本銀行…日本の中央銀行。銀行の銀行とよばれるところ。区別されているが日本という国そのものと考えて大丈夫です。(例:日銀が株を100億円買った。=日本が株を100億買った。)

・日本円の価値が安くなる(円安)…他の通貨との交換比率が変わるということ。例えば1ドル=100円から1ドル=150円になると、ドルに対して円の価値が下がってます。この状態だと、日本円からドルに交換する時により多くの日本円が必要になります。逆にドルから日本円にするなら少ないドルで済みます。

 

さて、それでは指値オペレーションとはなんでしょうか。

 

指値オペレーション

 

言葉の意味としては、

指値オペレーションとは、日本銀行が予め決まった価格(又は利回り)で金融機関から国債を無制限に買い入れるオペレーション(=市場操作)をいいます。

 

・国債…国が発行する債券。つまり国の借金です。借金というと言葉が悪いですが、税金で足りない分を国が国民(ほか会社や他国などなど)にお金を借りて道路を作ったり、国民が豊かに暮らせるよう使っています。ただあくまで借金なので、利息を付けて国が国民に返します。国が無くなる又は国債をなかったことにすると決めない限りお金が返ってきます。

 

そして、日本銀行が予め決まった価格(又は利回り)で金融機関から国債を無制限に買い入れるというのはどういうことかというと、

 

上記で書いた通り国債は国の借金です。国が潰れない限り返ってきますので非常に安全性が高いです。なので色々な会社(特に銀行や証券会社などの金融機関)も買います。

 

例: 日本「今年は100億円足りないから100億円分借りよう」

銀行A「安全に利子が欲しいから国に50億円貸そう」

証券会社B「上に同じ」

 

というのが、もっと大規模・大人数で行われています。そこで日本銀行が予め決まった価格(又は利回り)で金融機関から国債を無制限に買い入れるを行うと、

 

例: 日銀(日本)「(日本円の価値を下げるために)借金をこっちが決めた値段でいくらでも返済します。」

銀行A「国のいうことなのでおとなしく返済されます」

証券会社B「上に同じ」

 

という状況です。これによって何が起きるのかというとカッコの中のように日本円の価値が下がる。つまり円安になります。

 

それではなぜ円安になるのかについて説明していきます。

 

 

なぜ円安になるのか?

 

なぜ円安になるのかの前に、国債と金利の関係について説明します。

国債は国の借金、つまりローンです。ローンには金利がつきものです。この国債と金利の関係は預金をイメージするとわかりやすいです。

たとえば、みんながお金を預けたいとすると銀行は金利を高くしなくてもお客さんがいるので困りません。むしろみんなの金利を払うために金利を低くします。

逆に、皆がお金を預けたくないとすると銀行は金利を高くしないとお客さんが居ません。そのため金利を高くします。

 

今回、日銀が国債を無制限に買い付けるという状況です。これは、みんながお金を預けたいというのと同じく、たくさんのお客さんがいるような状態です。つまり国債の金利は低くなります。

 

この時、外国の人(または会社や国)から考えるとどうでしょうか。日本は安全そうだけど、長く置いておいても全然金利が付きそうにありません。アメリカを見てみると、トランプ大統領で政治が不安だけど金利は年に2%もつきます。

こうなるともともと日本円を持っていた方はドルに換える動きがでます。つまり、日本円を売ってドルを買います。

みんながたくさん売ると、モノの価値は下がっていきます。日本円を売る人が多くなり日本円の価値が安くなる円安となります。このようにして円安になります。

 

さて、これだけ聞くと日本が損をしているように感じるかもしれません。ですが、日本は輸出大国です。円の価値が下がれば、日本の商品を外国の人がお得に買えます。つまりたくさん売れて企業が儲かるのです

だから日銀は、円安にしたいのです。円安にして、企業を儲けさせ景気をよくする。そのために指値オペレーションというのを今回行ったということになります。

 

 

いかがでしたでしょうか。もちろん今回のようにひとつの事柄だけでなく、様々な要因があります。(例:円の価値を下げ、赤字国債の実質額を減らしたい。金利を下げ設備増資を増やしたい。金融市場の安定化のための操作などなど。)あくまで指値オペレーションで円安になる理由になります。ご参考までにどうぞ。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

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