日本はデフレ脱却にどこまで近づいたか  世界経済から見る日本の現状

こんにちは!証券兄さんです。

日本の「失われた20年」「デフレスパイラル」などよく聞きますが、実際に今の日本がどのような状況かご存知でしょうか。短期的、長期的投資に関わらず大きな流れを把握することが重要です。今回は日本の現状についてまとめていきたいと思います。

 

インフレとデフレ。このよく聞く言葉ですが、正確にその違いと意味を、
ご存知でしょうか。

今の日本は、”デルレスパイラル”に陥っていますが、それがどんなものか、
意外に知られてなかったりします。

インフレとデフレ。まずは、その違いと意味を、簡単にわかりやすくまとめていきたいと思います。

 

インフレとは?

 

インフレとは、「インフレーションの略で、物価が上昇し、お金の価値が下がっている状態です。

例えば、1パック100円の卵が、1パック200円に値上がりした状態です。

コレは物価(卵の価値)が上がり、お金の価値が下がった(100円⇒200円に、倍のお金が必要)ことになります。

 

このインフレのいい点は、

 

・物価の価値が高いため企業に利益が出る

・企業に利益が出れば給料が上がる

・給料が上がれば消費が進む

 

とお金が市場に回り、経済が発展していきます。バブルと呼ばれた時代は、
正にインフレの時代でした。

 

ですが、一見良いことだらけに見えるインフレも、行き過ぎてしまうと、
経済が破綻してしまいます。

 

例えば、1パックの卵が、1000円になったしまったら…

 卵の価値が10倍になり、1000円の価値が100円にまで
下がってしまいました。

こうなると、お金の価値がドンドン下がっていくため、欲しい物が買えなくなり、お金が回らなくなります。結果、企業にお金が入らなくなり、物が作れず、経済が破綻します。

コレが、「ハイパーインフレ」と呼ばれる状態です。

 

デフレとは?

 

では、反対のデフレを見てみましょう。デフレとは、「デフレーション」
の略です。

インフレとは逆に、物価の価値が下がりお金の価値が上がっている状態です。

コレも卵で例えると、

1パック100円の卵が、1パック50円に値下がりした状態です。

物価(卵の価値)が下がり、お金の価値が上がった(100円⇒50円に、半分のお金ですむ)ことになります。

 

このデフレの良いところは、

・物が安く買えるため消費が進む

・消費が進めば企業に利益が出る

・企業に利益が出れば給料が上がる

・給料が上がればさらに消費が進む

となり、インフレと同じように、お金が回り、経済が潤います。

 

デフレもインフレと同じように、良いことだらけに見えます。

ですがデフレは、進むスピードがインフレとは違い、あっという間に、行き過ぎてしまいます。

 

・安いものが増えれば、当然、消費者はもっと安いものを求めます。

・そうすると、企業に入る利益が、どんどん少なくなってきます。

・物は売れるが、利益が少ないため、給料が上がることはありません。

・給料が上がらなければ、消費が進むことはないので、お金が回らなくなります。

・でも、物価はどんどん安くなっていきます。

・企業は利益が上がらなくなってくるので、給料を下げざるをえません。

・そうなると、ますます消費は進みません。

・でも物価は安くなります…

こうやって悪循環が進み、経済が悪化していきます。コレが、「デフレスパイラル」です。

今の日本がこの状態で、なんとかデフレを止めようと、さまざまな政策を打ち出しています。

 

日本の現状

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、物価低迷は一時的なものであると発言しました。欧州でも、近い将来、量的緩和の縮小(テーパリング)が始まり、金融政策の正常化プロセスが動き出そうとしている

米連邦準備理事会(FRB)は、年内にはバランスシートの正常化を開始する意向なので、日本は完全に欧米に先を越されている状況です。皮肉を言う人は、日銀は欧米中銀の周回遅れとなり、気が付いたならば、次の景気後退が来て正常化に着手できずに終わるだろうと暗い予想を立てている方もいます。まぁ、失われた20年から回復出来ていないので間違いではないのですが。

 

ここで注意深く考えたいのは、日本はどこまでデフレ脱却に近づいているかという点です。多くの有識者は、思い込みに陥っていて、2%の物価目標に届かないから永久に緩和が続くと考えています。

本来は、もっと平常心を持って、日本経済がデフレの害悪から脱出できているのかを観察すべきです。正しい現状認識があってこそ投資のチャンスを得られるでしょう。

 

3度目の正直に挑戦

上でも書いたようにデフレが悪いのは、それがデフレスパイラルを引き起こすからです。企業が価格転嫁できずに、仕入価格や賃金を切り下げて、自己実現的にデフレが加速する状態というのが問題です。

 

例えば、原油高騰で仕入れコストが上がったとき、企業が販売価格を上げずに、賃金や他の仕入れコストを引き下げたとします。消費は落ち込み、国内の卸売り価格は連鎖的に下がっていきます。需要減が、さらに二次的な需要減を生み出します。

ただ、なぜデフレが恐ろしいかという原点からみると、実は現状は良いところまで来ているという見方もあります。その状況は表面的な消費者物価指数(CPI)からは読み取れません。企業の価格転嫁力こそが問題の核心だと言えます。

それを見る指標である日銀短観の販売価格判断DIの動きをみると、企業の価格転嫁力はかなり良いところまで回復していることが分かります。全規模・全産業の販売価格DIは、2017年6月調査はマイナス2の価格下落超と、プラス浮上まであと一歩の所です。

この指数がプラスになったのは、1992年にマイナスに転落した後、2008年の6月と9月の2回だ(2014年6月には0になったことがある)。どれも景気が好調な時でした。

2017年後半に3度目の正直でプラスに浮上する可能性はあります。細かな業種の変化では、小売業の販売価格DIが2013年9月からすでに4年近く連続してプラス圏へと頭を出している。小売段階で価格転嫁ができていることは、デフレスパイラルから遠ざかっている証拠として心強いものと言えるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

日本がデフレから遠ざかっていることは間違いないと言えます。もちろん、消費者が高齢化しており、特にサービス需要が構造的に弱い問題もあります。証券兄さんが考えるに、物価上昇率が2%に届かないからデフレ脱却ができない。永久に緩和すべきなどという考えは捨てて、ちょっとずつ良くなっている現状を見過ごすと投資のチャンスを逃す可能性が高いです。情報の一側面だけで判断しないよう気を付けましょう。あくまでご参考までに。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

 

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