こんにちは!証券兄さんです。
今週のまとめを書いていきたいと思います。先週のまとめの際の証券兄さんの予想は、19900-20800円レンジでしたが、日経平均株価がどのように推移したかも含めてまとめていきます。
一週間お仕事お疲れさまでした。今週の株式相場の動きをまとめていきます。ちなみに先週のまとめは以前の記事をご覧ください。
今週のまとめ
今週の日経平均株価は、
・3日は前週末の米株高や6月調査・日銀短観が良好な内容であったことなどを好感し反発して寄り付きました。為替が安定していたことなどから小幅に反発して引けました。
・4日は好調な米経済指標の発表を受け113円台半ばへ円安が進行したことから続伸して寄り付きました。しかし、午前中に北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射し、午後には同国が「特別重大発表を行う」と伝わったことなどが重石となり、マイナスに転じて引けました。
・5日は前日の米国市場が休場で売買材料に乏しい中、小幅続落で寄り付いたが円高進行に一服感がでていたことなどから反発して引けました。
・6日は小幅反落して寄り付いた後、112円台へ円高が進行したことなどから下げ幅を広げ、14営業日ぶりに2万円の大台を割り込んで引けました。
・7日の日経平均株価は前日比64円安の1万9,929円と続落。TOPIXは同8ポイント安の1,607ポイントで引けました。欧米の長期金利上昇に伴う欧米株安を嫌気し、売り優勢で始まり、日経平均株価は1万9,856円(前日比137円安)と安く寄り付いた。その後、日銀が午前10時過ぎに5カ月ぶりとなる国債の指値オペを実施し、円安が進むとともに下げ渋りの流れとなった。後場は、円安一服もあって再び軟化。その後の戻りは鈍く、大引けにかけ上値の重い展開となりました。
予想レンジの下限ギリギリといったところでしたね。証券兄さんの予想よりも、北朝鮮のICBMなどマイナス材料が多い展開でした。足元で上昇が続いていた日本の長期金利だが、日銀が新発10年物国債347回債を0.110%で無制限に買い入れる方針を通知したことで、7日は低下(債券価格は上昇)した。こうした指し値オペは5カ月ぶりで、金融政策として掲げる「長期金利0%程度」を断固として維持する構えを示した格好です。
FRB(米連邦準備制度理事会)が出口戦略を探る中、世界的には金利は上昇基調にあります。このため、日本と米国の長期金利の差は再び開き、ドル・円の上昇(円安)につながりやすい。基本的に円安は日本株の買い材料のため、投資家の間では一定の安心感が広がっています。
来週のイベント
日本では10日に5月機械受注が発表されます。4月は大型案件が多かった前月の反動が見られました。工作機械受注は5月まで6ヶ月連続で前年を上回っており、好調な受注が他の機械への広がりを見せているか注目したいですね。
また6月景気ウォッチャー調査も発表されます。5月(季調済)は現状・先行き判断ともに2ヶ月連続の改善となったが、好不況の分岐点である50を下回っています。国内外での設備投資回復への期待や旺盛な求人など景気拡大を示唆するコメントが目立っており、先行きが50を上回るか注視したいところ。
米国では12日にベージュブック(米地区連銀経済報告)が公表されます。前回の報告では全体として多くの地域で景気が緩やかに拡大しているとされたが、景気拡大が特に物価上昇へと波及しているか注目したいポイント。
14日は6月コアCPIが発表されます。5月は前年比で市場予想を下回り、2015年5月以来の低い伸びとなりました。特殊要因による一時的な下振れだったか確認したいところ。
また6月小売売上高速報も発表されます。5月は前月比で市場予想に反し減少した。ただし、GDPの算出に使用されるコア(食品サービス、自動車ディーラー、建築資材、ガソリンスタンドを除く)は横ばいで前月分が上方修正されており、基調として堅調さが続いているか確認したいです。
加えて6月鉱工業生産も発表されます。5月は前月比横ばいで市場予想を下回った結果でした。輸出の拡大などを受けて、製造業の生産活動が拡大を続けているかを注目です。
最後にテクニカル面を確認すると、日経平均株価は6日に下値支持線となっていた25日移動平均線(6日:20052円)を割り込みました。目先調整が続く場合は、6月15日安値(19755円)や75日移動平均線(同:19502円)の水準が次の下値メドとなるでしょう。
しかし、主要な移動平均線は概ね上向きであり、テクニカル指標から見た過熱感もさほど強くないため、調整一巡後は再度上値を試す動きに復帰するのではと考えらます。
証券兄さんの予想
日経平均株価の予想レンジは19600-20200円
欧州でもECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が出口戦略を示唆するなど、金利が上昇して株価に逆風が吹きやすい状況となっています。
その中で、割安感のある日本株は相対的に堅調な展開が見込まれます。ドル・円は1ドル=113円台を固めてさらに上昇すれば、企業業績の上方修正期待となって相場をサポートするでしょう。仮に海外市場が大崩れした場合も、その点がダメージを軽減することになります。
一方、指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出(ねんしゅつ)に絡む売りが近く一巡(権利落ちピークは10日)します。このため、今週半ば以降は需給の改善が見込まれます。北朝鮮の動きがない限り堅調に推移するのではないでしょうか。あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!