こんにちは!証券兄さんです。
高い値上がり期待から注目を集めるIPO投資だが、投資家の中にはIPO投資について様々な勘違いをしている方も多くいます。
今回はIPO投資に関するよくある勘違いについてまとめていきたいと思います。
IPO投資のよくある勘違い
ハイリスク・ハイリターンな投資?
IPO投資をハイリスク・ハイリターンと勘違いしている人がいるようです。投資なのでもちろんリスクはあるが、実は決してハイリスクとまでは言えません。2017年の新規上場企業数89社に対し、初値が公募価格を上回った銘柄が全体の約91%となった。IPO全体の9割以上が値を上げた年でありました。一方で値下がりした銘柄の中で最も値下がりした銘柄についても、初値が公募価格の0.94倍とわずかに値下がりしたにすぎません。
それに対し、値上がりトップの銘柄は公募価格の6.18倍の初値を付けました。このことからもIPO投資は通常の株式投資に比べてもハイリターンを見込める可能性はあるが、ハイリスクであるとは必ずしも言えない。
一般人にはIPO株は購入できない
IPO投資は上場する前に株を公募価格で買う為、一般人は購入できないと思っている方もいます。しかし実際には一般の方なら誰でもIPO株を購入することは可能です。証券会社に口座を開設さえすればIPO株の申し込みは誰にでもできる。
ただし、口座を開設した証券会社にIPO株の取り扱いが無い場合は申し込むことが出来ないので注意が必要です。
IPOは新興企業ばかり
IPO株のイメージとしてこれから成長していく新興企業に対して投資をすると勘違いしている方も多いです。確かに時代の流れに合った今話題の銘柄も多数上場するが、それだけではありません。昔からある老舗企業や有名企業なども新規上場する場合もあります。最近の例を挙げると2015年には郵政グループ3社が、2016年には九州旅客鉄道 <9142> が新規上場を果たしています。
新興企業にはこれからの成長性や将来性に期待が持てる一方、成熟企業には上場後も安定した業績が見込めるといった特徴があります。それぞれに良い所があるので、好みに合わせて投資先を決めてもいいですね。
注文すれば簡単に購入できる
値上がり期待の高いIPO株は、多くの場合購入希望者が殺到する事態となります。その為、通常は購入するための抽選が実施されることが一般的です。抽選の参加は簡単にできるが、当選を勝ち取るのはなかなか大変です。
ただし、中には不人気なIPO銘柄も存在します。そういった銘柄の場合は抽選に当選するのも容易である場合も多いです。
どこの証券会社で申し込んでも一緒
IPOの抽選に参加するためには証券会社に申し込みを行なう必要がある。その場合にどこの証券会社に申し込んでも条件は一緒と考えている方もいるが、実はそれは大きな勘違いです。証券会社によってIPO株の配分数量は大きく異なります。IPO株全体の80%以上を引き受ける証券会社がある一方で、全体の1%しか引き受けない証券会社もあります。
証券会社によって配分されるIPO株は大きく違う為、IPO抽選の申し込みはなるべく多く配分のある証券会社で行うのがおすすめです。
IPOは一つの証券会社でしか申し込めない
IPO抽選に参加する場合には1つの証券会社からしか申し込みが出来ないと勘違いしている方も多い。しかし実際には複数の証券会社からIPO抽選の申し込みをしても良いこととされています。
IPO抽選は証券会社ごとに実施する為、1社のみの応募であれば1回しか抽選が行われないが、例えば10社からIPO抽選に申し込んだ場合には10回分抽選が行われる。申し込む証券会社が多ければ多いほど当選確率も上がるので、なるべく多くの証券会社から申し込むことをおすすめです。
上場初日に必ず売却できる
公募価格でIPO株を購入し、上場初日の初値で売却するのが一般的なIPO投資だが、必ずしも初日に売却できるわけではありません。銘柄によっては上場初日に買い注文が殺到し、初日に値がつかない場合もあります。
初日に値がつかない場合には翌営業日、それでも値がつかない場合にはさらに翌営業日へと売却のタイミングが伸びてしまいます。買いが殺到して値が上場するのはうれしい悲鳴だが、売却後すぐに口座から出金をしようと考えている方には誤算となる可能性もあります。
高い値上がり期待から注目を集めるIPO投資についてあなたは勘違いしていたことは無かったでしょうか。勘違いしていたという人は、ぜひ改めておきましょう。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!
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