フマキラー株がヒアリで急伸、30年ぶりの高値へ

こんにちは!証券兄さんです。

ベープで有名な「フマキラー」株が上昇していますね。原因としては、神戸港にヒアリが確認されたからでしょう。聞きなれないヒアリについてと、それらが与える影響についてまとめていきたいと思います。

 

 殺虫・衛生薬品メーカーのフマキラー株が、1987年につけた1219円の高値にあと一歩と迫っている。強毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が神戸港や名古屋港などに続いて大阪港でも発見され、出来高を伴って人気化している。

 

 

「ヒアリ」とは?

 

 

ヒアリは広義には「刺されると火傷のような痛みを起こすアリの総称」ですが、狭義には南米原産のSolenopsis invictaのことをいいます。ちなみにinvictaとは「強い、やっつけられない」という意味です。まさしく、このアリの絶望的なまでのタフさを言い表していますね。

 

触角の先に2節からなるふくらみがあることと、お腹の近くの腹柄に2つのこぶがあることが、ヒアリの形態の特徴です。

 

ヒアリは日当たりの良い場所に巣を作ります。原産地の南米よりも侵入先のアメリカなどの方でヒアリが繁栄していますが、これは宅地や公園などの都市環境がヒアリにとって好都合なこともあるようです。人間がせっせとヒアリのための環境を整えている事実は、なんとも皮肉なものです。

 

 

他のアリと同様に、ヒアリは巣内に女王アリとワーカーがいます(真社会性)。女王アリは1時間に80個のペースで卵を産み、一生の間に200〜300万個の卵を生産します。ワーカーはすべてメスですが生殖能力はないとのこと。ワーカーの大きさは2.5〜6ミリメートルとばらつきがあり、小型ワーカーは主に巣内の仲間の世話や採餌を、大型ワーカーは主に餌となる種子を砕いたり巣を掘ったりする役割を持ちます。

ワーカーだけなら繁殖能力がないので安心でしたが、現在女王アリの死骸も見つかったため、大きな問題となっています。

 

 

ヒアリの毒

ワーカーには、女王アリや仲間の防衛という重要な任務があります。平均して、小型ワーカーは1回の攻撃で7刺し、大型ワーカーは4刺しする。攻撃力は小型ワーカーの方が高いそう。

 

アメリカでヒアリに刺される人は年間1400万人であり、毎年100人ほどが死亡しています。ちなみに、日本でスズメバチに刺されて死亡する人は、年間20人ほど。日本国内の交通事故で亡くなるのは4000人ほどです。かなりの被害と言えるでしょう。

 

ヒアリに刺されると激痛が走り、刺された箇所が赤く腫れあがれます。ヒアリは一度に何度も刺すため、同じ場所に複数の腫れができます。ハチに刺された時には見られない膿疱ができるのが特徴です。

 

人によってはアレルギー性のショック症状「アナフィラキシーショック」で呼吸困難や意識不明に陥ることもあるそう。ハチに刺されてアレルギー症状を起こしたことがある人は要注意です。

ACAAI(アメリカ アレルギー・ぜん息・免疫学会)によると、アナフィラキシーショックは小児の0.4%〜0.8%および成人の3%で起こると推定されています。

この死亡者のうちヒアリが、どれくらいの割合を占めるのかは不明です。1976年のアメリカの科学雑誌に載ったヒアリについての論文には、「アメリカ合衆国で年間に40人以上が亡くなっていると推定される」と書かれています。

 

 

国内でのヒアリの確認状況

 

1)6月9日 兵庫県尼崎市
5月20日、中国・広州市の港から神戸港(ポートアイランド)に運ばれたコンテナが、同港に陸揚げされ25日まで保管された。翌26日、尼崎市でコンテナ内の積み荷を取り出す際、内部でヒアリの集団が見つかったという。コンテナは神戸市内に移され、消毒。6月9日にヒアリと確認された。

(2)6月18日 兵庫県神戸市
ヒアリが確認されていたコンテナが保管されていたポートアイランドのコンテナヤードを調べたところ、舗装面の亀裂などで約100匹のヒアリを見つかった。緊急防除を実施済みだという。

(3)6月30日 愛知県弥富市
愛知県弥富市にある名古屋港の鍋田ふ頭のコンテナ置き場で、外来種と見られるアリ7匹が見つかった。その場で殺虫剤で処分するとともに、港の管理会社が29日に環境省にこのうち2匹の鑑定を依頼。30日に環境省は、いずれもヒアリと確認したと発表した。

(4)7月3日 大阪府大阪市
大阪南港で、ヒアリとみられる死骸約50体を回収。周辺の緊急調査を実施している。

 

かなり多くの地域で確認されていますね。

 

 

ヒアリ被害

 

 

日本では「殺人アリ」としてヒアリへの恐怖が高まっています。確かに、日本でヒアリが定着可能なエリアは関東以南と幅広く、自宅、路上、公園などの日常生活の場で子どもなどを中心にヒアリの脅威にさらされると予想され、人的被害は無視できないものです。

 

ただ、日常的にヒアリに刺されていた台湾の人からすると、ヒアリに刺されても死ぬことはまずないので、不快以上の感想はなく、日本の報道は大げさだ、との意見も。

 

ヒアリが及ぼす人的被害のリスクをどう見るかは、個々人で異なるでしょう。ただ、一つ言えることは、ヒアリの被害は人への影響にとどまらないということだ。

 

ヒアリは広食性で昆虫などの節足動物の他に植物も食べます。ジャガイモ、トウモロコシの種子、柑橘類の木を食べ、作物への被害は無視できないものです。

さらに、ヒアリは生まれたばかりの脊椎動物を襲う習性があり、ニワトリやウシといった家畜の仔も殺されたり盲目にさせられることがあります。これらに対する策にもコストがかかり、畜産業への被害は甚大だ。また、野生の希少種への影響も懸念されます。

 

他にもヒアリにより不動産や観光地の価値が下がったり、ヒアリが電線をかじるなどして電気系統にダメージが与えられるなど、ヒアリによる被害は広範である。アメリカではヒアリによる経済損失は年間で50〜60億ドルにも及びます。ヒアリはただの「不愉快な生きもの」として片付けられないわけですね。

 

株価に与える影響

 

フマキラー株は、ヒアリ駆除による殺虫剤の需要拡大を見込む買いから、5日は取引時間中に前日比18%高の1208円に買われました。短期筋の利益確定の売りに押されて終値は1104円。名古屋港で発見されたアリがヒアリと確認された先月30日にも、株価は一時4.7%高を付けていました。

同じく殺虫剤製造や害虫駆除を手がけるサニックス株も連日人気化し、一時東証株価指数(TOPIX)構成銘柄で上昇率3位を付けたが、終値は12.5%高の288円。このほかアース製薬が4.2%高の5970円、アサンテが4.9%高の2070円と関連銘柄に買いが広がりました。

フマキラーによると、同社が販売するアリ用殺虫剤はヒアリに対しても十分効果があり、神戸市で発見されたヒアリの緊急防除には、同社の殺虫製品が使用されたとのこと。今後もヒアリの被害が出るたびに値上がりするであろうことから、短期的に興味深い銘柄となるでしょう。あくまでご参考までに。

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

スポンサーリンク

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。