FRB、政策金利の維持を決定 今後ドル円はどうなるか?

こんにちは!証券兄さんです。

26日に連邦公開市場委員会(FOMC)が行われました。正直なところあまりプラスな材料はありませんでしたが、それら決定がどんな影響を与えるのか、今後のドル円相場はどのようになるのかについてまとめたいと思います。

 

 米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)は26日、政策金利を維持することを決めました。焦点となっているFRBの保有資産の縮小は「比較的早く始める」として、早ければ次回9月の会合で決める可能性を示唆しました。

FRBは金融危機後、景気てこ入れのため、米国債を買い上げて市場に大量のお金を流す「量的緩和政策」を3度にわたりおこない、FRBが持つ米国債などの資産は約4・5兆ドル(約500兆円)に達しています。

景気の過熱を防ぐため、FRBは年内に資産縮小を始める方針を示していました。今回は声明の発表のみで、イエレン議長の記者会見などはありませんでした。

 

金利目標は1.00-1.25%

 

FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に維持、緩やかな利上げ軌道を継続するとしています。

FOMC声明では、経済は緩やかに拡大しており、雇用の伸びも堅調との認識を表明しました。ですが、総合および基調インフレはいずれも低下しており、物価動向を「注視する」と指摘がありました。

しかしながらFOMCとしては、景気は今後も力強さを増すと見込んでいるとしました。

 

また「委員会はバランスシートの正常化プログラムを比較的早期に実行に移すと想定している」として、当初の予定通り6月に示した計画に沿って行う考えを示しました。

声明発表を受けて、市場ではFRBが次回9月の会合でバランスシートの縮小開始を発表するとの見方が強まったのではないでしょうか。

 

金融市場の反応

 

声明を受けた金融市場の反応は、米株が値上がりする一方、国債利回りは低下。主要6通貨に対するドル指数.DXYは低下しました。

 

・ドル円相場

27日午後3時50分現在のドル・円相場は前日比0.1%安の1ドル=111円09銭。朝方に付けた111円23銭から、午後に入り3日ぶりの水準となる110円78銭まで下げました。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.4%安の1152.96と2016年5月3日以来の水準に低下しました。

 

今後は?

FOMCの発表はサプライズはなくあるていど市場予想通りでした。なかなか利上げが見込みづらい中で、ドル売りが進んでいます。ただ、今回の発表だけでなく28日発表の米国内総生産(GDP)を見てから動きが出るのではないでしょうか。

ただドル売り・円買いの流れではありそうです。

 

(米10年債利回り)

FOMCの結果を受けて、前日の米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下して2.29%程度で終了しました。アジア時間27日の時間外取引では一時2.27%程度まで低下しました。

 

・ユーロ・ドル相場

ユーロ・ドル相場は同時刻現在、変わらずの1ユーロ=1.1734ドル。午後に入り一時1.1777ドルまで上昇し、15年1月15日以来のユーロ高・ドル安水準を更新しました。

 

今後は?

ドル売りに押し上げられている側面はありますが、本質的にはECBの量的緩和縮小への期待や水準観が変わったことそのものによってユーロ買いが進行すると思います。今後も高値水準が期待できると思います。

 

・豪ドル・ドル相場

オーストラリアドルが対米ドルで一時1豪ドル=0.8066米ドルと15年5月15日以来の豪ドル高・米ドル安水準を更新しました。中国国家統計局が6月の工業利益は前年同月比19.1%増加したと発表したことが支援材料となりオーストラリアドルに買いが入ったのでしょう。

 

今後は?

豪ドル高は来週4日のオーストラリア準備銀行の金融政策決定会合に向けて勢いは落ちていくのではないでしょうか。4日の決定会合で利上げ予想も薄いので、だいたい現状少しプラスで落ち着くのではないでしょうか。

 

 

今後のFOMCの動き

 

FRBは声明で、資産縮小の時期について「比較的早く」として、前回6月の「年内に」との表現から一歩前進させました。これはFRBが市場に9月のバランスシート縮小開始を宣言したも同然という考え方もできます。

 

そもそも、トランプ米大統領がイエレンFRB議長を再任するか不透明感が強いため、FRBはバランスシートの縮小開始を急ぎたいのではないかと証券兄さんは考えています。

FRBが基調インフレ指標として注目するコア個人消費支出(PCE)物価指数は、5月に前年同月比1.4%上昇と、伸びが縮小しました。2月の1.8%上昇から鈍化傾向が鮮明となっており、一部のFRB当局者はバランスシートの縮小に懸念を示しているとのこと。

 

しかしながら、FRBが重要視する雇用の面では、6月の失業率は4.4%と、当局が完全雇用とみなす水準の4.6%を下回っています。これを材料に縮小を推し進めるのではないでしょうか。

 

 

まとめ

 

FRBは今年3、6月と2度利上げをしており、年内にもう1回の利上げを想定するが、市場が予想する「年内利上げ」の確率は5割以下にとどまります。物価についての表現を弱めたことなどで利上げ観測が後退し、ドルを売って円を買う動きが進んだ模様です。すぐさま影響がでることはなさそうですが、アメリカの経済活動は沈静化に舵を切りそうです。あくまでご参考までに。

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。