こんにちは!証券兄さんです。
先週の米国株式市場は、高値警戒感もあったと思われますが、良好な国内・国外の経済指標の結果を受けて、ジリ高という相場になりました。
今週は、米国企業の7-9月期決算発表の本格化に加えて、米予算案が上院で通過するか否かがポイントです。
今回も、証券兄さん注目の米国株銘柄と米国株市場についてまとめていきたいと思います。
先週の米国株式市場を振り返る
先週の米国株式市場は、高値警戒もあったと見られますが、ユーロ圏の鉱工業生産、中国の貿易統計などから海外経済の改善持続が予測されてました。
また、米国内では10/13(金)の小売売上高、ミシガン大学消費者マインドから消費モメンタムの上昇が確認されたことから堅調な推移となりました。
S&P500指数は週間で0.2%の上昇でした。
業種別の騰落に関しては、米長期金利が反落したことから、銘柄の配当利回りに注目されることが多い生活必需品や公益事業などが上位となりました。
また、半導体株への注目が目立っていました。
フィラデルフィア半導体株指数は週間で2.3%上昇して、同セクターが動意付く材料が出た9/27(水)からの上昇率は5.7%と、基準となるS&P500指数の1.8%上昇を大きく上回りました。
同セクターは景気敏感の側面ももつことから、引き続きS&P500指数を上回ることが期待できそうです。
先週発表の経済指標では、
・8月のユーロ圏鉱工業生産は前年比3.8%増と市場予想の同2.6%増を大幅に上回り、9月の中国貿易統計は輸出・輸入とも8月の前年比を上回って堅調でした
・9月の米小売売上高は前月比1.6%増で同1.7%増の市場予想を下回ったものの、ハリケーンの影響による買い替え需要が発生して攪乱要因となりうる自動車を除いたベースでは、前月比1.0%増と市場予想の同0.3%増を上回って好調でした。
・10月のミシガン大学消費者マインドは101.1と市場予想の95.0を大きく上回って、13年ぶりの水準に到達しています。
個別企業では、クレディスイスのアナリストが「広告主に対してフレンドリーになりつつある、北米のユーザー数は7-9月期に3.2百万人増えたと推定される」と評価して、現値を2割上回る20ドルの目標株価を付与したスナップ(SNAP)が大きく注目を集めました。
7-9月期に有料テレビの加入者が39万人減少する一方、インターネットTVの加入者は30万人増加したとしてAT&T(T)なども注目されました。
今週の米国株式市場の注目ポイント
今週の米国株式市場は、7-9月期決算発表の本格化、18財政年度予算案の米上院での審議や中国共産党大会などが注目です。
米上院で予算案が波乱なく通過する場合には、トランプ政権の税制改革案が実現に近づくとの期待が高まり、一段高という流れが期待できます。一
一方で、難航する場合は、失望売りの可能性もありますがどちらかというと難航する予想の方が多いです。
今週の決算発表は、証券兄さんの好きなIBM、ジョンソン&ジョンソン、ゴールドマンサックス、アメリカンエキスプレス、フィリップモリスインターナショナル、プロクター&ギャンブル、ゼネラルエレクトリックなど重要企業が多く含まれます。
先週発表された大手銀行のEPSは、いずれも市場予想を上回り、順調なスタートとなっています。
しかしながら、トムソン・ロイターによると米主要企業500社の7-9月期決算は純利益が前年同期比4.9%増と1-3月期の15.3%増や4-6月期の12.3%増と比べると大幅に減少する見込みです。
ですが、これは昨年の7-9月期が大幅に上昇したためであるので相対的に減少しているだけですので注意してください。
10/18(水)から開催予定の中国共産党大会は、5年に一度開催される中国共産党の最高機関です。
習近平総書記(国家主席)が権力基盤を強化した上で二期目の政権を発足する見通しで、経済政策への期待も高まっているようです。
一方、同大会にタイミングを合わせて北朝鮮がミサイル発射を準備しているとの報道もあり、そこには注意が必要でしょう。
これまでの経験から市場が動かない公算の方が大きいと証券兄さんは思います。
今週の経済指標では、
・10/18(水)に米国の住宅着工件数(前月比0.0%増の予想)と許可件数(前月比3.3%減の予想)
・10/19(木)に中国の7-9月期実質GDP(前年比6.8%増の予想)、9月鉱工業生産(前年比6.5%増の予想)、小売売上高(前年比10.1%の予想)、固定資産投資(前年比7.8%増の予想)
・10/20(金)に米国の9月中古住宅販売件数(前月比0.9%減の予想)
などの発表が予定されています。
証券兄さんの注目銘柄
今週の注目銘柄はお休みします。
正直なところ米国企業は好調の所が多く絞り切れませんでした…。
各社の決算を見て勉強してまいります。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!