こんにちは!証券兄さんです。
先週の米国株式市場は、テクノロジー株への押し目買いから一旦は反発したものの、金利上昇懸念の再燃と貿易摩擦の企業業績への影響が懸念されて、結構な下落となりました。
今週は7-9月期決算発表がピークを迎えるほか、7-9月期GDPの発表が注目されます。
まとめると、
・先週の米国株式市場は、S&P500指数は週間でほぼ変わらず
・今週の米国株式市場は、米国の7-9月期実質GDPの速報値、7-9月期決算発表が大事
・S&P500指数の予想PERは、19年12月期予想基準で15.4倍に低下しており、買い場が到来!
詳しくは以下の記事をどうぞ
先週の米国株式市場を振り返る
先週の米国株式市場は、10/16(火)にテクノロジー株への押し目買いで反発したものの、10/18(木)には上昇分をほぼ打ち消し、大幅な下落となりました。
利上げに積極的と捉えられるFOMC議事要旨を受けて金利上昇懸念が再燃したこと、また、資本財メーカーのテクストロン(TXT)の業績が売上・EPSとも市場予想を大きく下回ったことから、貿易摩擦の企業業績への懸念が高まったことも相場下落の要因となったようです。
S&P500指数は週間でほぼ変わらずでした。
業種別では、不安定な相場が続いていることから「生活必需品」「不動産」「公益事業」など配当利回りが高いディフェンシブセクターが上昇する一方、「一般消費財・サービス」「エネルギー」「素材」など景気敏感セクターが下落しています。
先週の経済指標では、
・米国の9月小売売上高が前月比0.6%増の予想に対して同0.1%増
・9月中古住宅販売件数が前月比0.9%減に対して同3.4%減
・中国の7-9月期実質GDPが前年比6.6%増の予想に対して同6.5%増
・中国の9月鉱工業生産が前年比6.0%増の予想に対して同5.8%増
など、米中の景況感にマイナスに寄与するものが多かったと言えます。
今週の米国株式市場の注目ポイント
今週の米国株式市場は、ダウ銘柄の4分の3、S&P500指数採用銘柄の約30%が決算発表を行う7-9月期決算のピークを迎えるほか、米国の7-9月期実質GDPの速報値などが注目されます。
ブレグジット交渉の難航とイタリア財政問題を抱えたEUの混迷、サウジアラビア記者死亡に纏わる中東情勢の複雑化にも目を配っておく必要がありそうです。
先週は上値の重さを確認したため、もみ合いとなる可能性が高そうです。決算は、キャタピラーやボーイングなど資本財大手の決算に注目が集まりそうです。
10/19(金)までに発表を終えた84社の集計でEPSは前年同期比21.3%増、市場予想比4.6%上で、全体としては堅調と言えるでしょう。
S&P500指数の予想PERは、19年12月期予想基準で15.4倍に低下しており、買い場が到来しているとの判断は持続してよいと見られます。
今週の経済指標では、
・10/24(水)に米国の9月新築住宅販売件数(前月比0.2%増の予想)
・10/25(木)にECBの主要政策金利(0.0%で据え置きの予想)
・米国の9月耐久財受注(前月比1.0%減の予想)
・10/26(金)に米国の7-9月期実質GDP(前期比年率3.3%増の予想)
などの発表が予定されています。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!
たいへん励みになります。応援のクリックよろしくお願いします!