こんにちは!証券兄さんです。
先週の米国株式市場は、長期金利の急上昇をきっかけとした利益確定売りに勢いがついて大幅な下落となりました。
今週は7-9月期決算発表が本格化して、企業業績の好調が確認されると期待され、戻しを試す展開が想定されるでしょう。
まとめると、
・先週の米国株式市場は、S&P500指数が10/10(水)に3.3%、10/11(木)に2.1%と急落しました。
・今週の米国株式市場は、下値固めから戻りを試す展開が想定できます。
・米中貿易摩擦の行方や米中間選挙の不透明感はあるものの、うま味ありと考える戻りがあると思います。
詳しくは以下の記事をどうぞ
先週の米国株式市場を振り返る
先週の米国株式市場は、明確な材料が見当たらない中、S&P500指数が10/10(水)に3.3%、10/11(木)に2.1%と急落しました。
米10年国債利回りの急上昇が高PER銘柄への利益確定売りを誘発し、売りが売りを呼んだと見られます。
一方、10/12(金)には米中の緊張緩和の兆しもあって反発しています。S&P500指数は週間で4.1%、NYダウは4.2%、ナスダック指数は3.7%の大幅下落でした。
業種別では、相場が急落したため「公益事業」「生活必需品」など配当利回りが高いディフェンシブセクターが相対的に値下がりが小さく、「素材」「資本財・サービス」など景気敏感セクターの値下がりが大きかったです。
経済指標では、
・9月の米生産者物価指数・消費者物価指数はそれぞれ前年比2.6%増、同2.3%増で、前月から低下、市場予想も下回って長期金利を抑える方向に作用しました。
・10月のミシガン大学消費者マインドは99へ前月の100.1から低下しました。
・中国の9月貿易統計では輸出が前年比14.5%増と前月の同9.8%増を上回り、中国景気に対する懸念を和らげました。
今週の米国株式市場の注目ポイント
今週の米国株式市場は、下値固めから戻りを試す展開が想定されます。先週の相場急落については、
・米10年国債利回りが急上昇したことで、PERが高い銘柄のバリュエーションが気にされたこと。
・米中貿易摩擦のエスカレート、トランプ大統領の醜聞と米中間選挙の接近、IMFの経済見通しの下方修正、中国のスパイチップの報道など株式相場のリスクとなりうる要因が累積していたこと。
などが考えられます。今週は、米中貿易摩擦の行方や米中間選挙の不透明感はあるものの、期待リターンが大きければ、投資妙味があると判断する投資家も増えてくると考えられます。
米国株式市場は、買い場を迎えたと言えるのではないでしょうか。
今週の経済指標では、
・10/18(木)にFOMC議事要旨(9/26(水)分)
・10/19(金)に中国の7-9月期実質GDP(前年比6.6%増の予想)
・中国の9月鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(それぞれ、前年比6.0%増、9.0%増、5.3%増の予想)
などの発表が予定されています。
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!
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