こんにちは!証券兄さんです。
先週の米国株式市場は、長期金利が高止まりしたことから、大幅続落となりました。しかし、株価調整によって、株価の上昇過熱感に加え、バリュエーションの割高感も解消したと見られます。
今週も長期金利の動向には注意が必要ですが、押し目買い優位の展開が期待できそうです。
先週の米国株式市場を振り返る
先週の米国株式市場は、10年国債利回りが2.8%台に反発して高止まりしたことから、2/5(月)に4.1%、2/8(木)に3.8%の急落となりました。2/8(木)には、米連邦債務上限の引き上げに伴う国債増発への懸念が注目され、また、イングランド銀行総裁のタカ派的発言も影響したと言われています。
S&P500指数は週間で5.2%の下落となり、1/26(金)のピークからは8.8%下落、昨年末比では2.0%の下落となっています。
金利が株価に与える影響は、本当に大きいですね。
業種別では、再び物色動向が反転し、「景気敏感>ディフェンシブ」の傾向となっています。エネルギーはシェールオイルの増産見通しが嫌気された原油価格の反落を受けて、下落率が大きくなっています。
先週発表の経済指標では、
・1月の米ISM非製造業景況指数が市場予想の56.7を上回る59.9となりました。
・2/2(金)発表のISM製造業景況指数が59.1と高水準であったのと合わせ、企業の景況感が非常に強まっていることが判明しました。
・中国の貿易統計では、輸入が前年比36.9%増と市場予想の同4.5%増を大きく上回って、中国景気の好調を示唆しています。輸出は同11.1%増(予想は同10.9%増)でした。
今週の米国株式市場の注目ポイント
今週の米国株式市場は、引き続き米10年国債利回りの動向が焦点で、2/14(水)の1月米消費者物価指数への注目が高まりそうです。市場予想では、前年比1.7%増へ12月の同1.8%増から低下が見込まれています。市場予想通りに低下すると、長期金利の上昇に対する市場の期待が一旦剥落する可能性があるでしょう。その場合は、株価の支援になると期待されます。
ピーク時には18.8倍まで上昇して割高と言われたS&P500指数の予想PERは2/9(金)時点で16.7倍まで低下しました。この水準は、中国経済への懸念の高まりで市場が低調となった16年1-3月以来の水準です。現在の世界経済、米国景気、米企業業績に照らし合わせると、割安と言える水準まで調整したと考えられます。短期的にはまだ変動性の高い状態が続きそうですが、ファンダメンタルズによる長期の投資家には買いのチャンスが到来したのではないでしょうか。
今週の主要な経済指標として、
・2/14(水)に日本の10-12月期実質GDP(前期比年率1.0%増の予想)
・ユーロ圏の10-12月期実質GDP(前年同期比2.7%増の予想)
・米国の1月小売売上高(前月比0.2%増の予想)
・2/16(金)に米国の1月住宅着工・許可件数(着工件数は前月比3.6%増、許可件数は同0.0%増の予想)が予定されています。
証券兄さんの注目銘柄
フィリップ モリス インターナショナル(PM)
株価:102.40 USD 2018/2/14
PER:23.00倍
PBR: –倍
配当利回り:4.15%
参照:yahooファイナンス
たばこ産業は、これまで出荷本数が減少するのが当たり前でしたが、同社の10-12月期決算では、加熱式たばこが前年同期比4.3倍増となったことが牽引して、紙巻たばこと加熱式たばこの合計出荷本数は前年同期比3.8%増に転じました。
加熱式たばこが局面を変えるシナリオが実現しつつあることに注目でしょう。
加熱式タバコについてはコチラから
あくまでご参考までに。
今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!
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