預金と物価の関係 知らないうちにお金の価値が下がっている?

こんにちは!証券兄さんです。

前回は、銀行預金についてメリットやデメリットについてまとめました。

預金のままではお金が減ってしまうと書きましたが、今回は、なぜお金が減るのかについてしっかりとまとめていきたいと思います。

※2017年5月14日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年9月15日に再度公開しました。

 

物価とは

 

物価とはその国で1年間生活するために必要な商品、サービス等の価格を合計したものという意味になります。

上記が少しわかりづらいなと感じたら、もっと簡潔にモノやサービスの価格と捉えてしまっても構いません。

 

ただしここで気をつけていただきたいのは上記で説明した物価は正確には一般物価と呼ばれるものであって、これとは別に個別のモノやサービスの価格のことを相対価格と呼びます。

最近はアベノミクスが取り上げられる際に、「デフレ脱却」とか「インフレターゲット」とか物価に関する話題が新聞やニュース等で目にする機会が増えたかと思いますが、ここでいう物価とはすべて一般物価のことを指します。

相対価格はあくまでも個別の価格ですから、たとえば家電が値下がりし続けているから物価が下がっているとか、ガソリン価格が上がっているから物価が上がっているというのは根本的には誤りですので気をつけましょう。

 

それではこの物価の上昇と下落はどうやって決まるのでしょうか?

これは端的にいえば需給、つまり需要と供給によって決まります。

 

 ・需要とはモノやサービスに対する購買力の裏付けのある欲望のことです。

 ・供給とはモノやサービスを提供しようとする経済活動のことになります。

 

需要については購買力の裏付けのあるという箇所がポイントですね。

いくらこれを買いたい、あれを買いたいと思っても、実際に購入できるモノやサービスでなければ需要には含まれませんので。

 

一方で、供給はその購入できるモノやサービスをどのくらい提供できるかということですね。

ここからわかることは需要と供給の相対的なバランスによって物価が上下するということです。

 

具体的には需要が増えてモノやサービスを欲しいという欲望が高まっているのに対して供給がそれに追いつかず提供するモノやサービスが足らない場合は物価は上昇、その一方で供給が十分で提供するモノやサービスが有り余っているのに需要が減ってそのモノやサービスをほしいという欲望が低下している場合は物価は下降します。

これをまとめると以下のようになります。

 

  物価上昇     需要>供給

 物価下降     需要<供給

 

ここまでが物価の基本的な考え方です。

 

 

よく聞くインフレとデフレの意味

 

 

インフレとデフレ、正式にはそれぞれインフレーション、デフレーションといいます。それではそれぞれどのような意味なのでしょうか?

インフレとは(一般)物価が継続的に上がり、貨幣価値が下がっていく状態のことです。

一方、デフレとは(一般)物価が継続的に下がり、貨幣価値が上がっていく状態のことになります。

 

ここでいう物価は個別のモノやサービスである相対価格のことではありません。あくまでもモノやサービスの価格を合計したものである一般物価を指しています。

そして需給でこの関係性を示せば以下のようになります。

 

需要>供給 → インフレ

需要<供給 → デフレ

 

ここまでは比較的わかりやすいかと思います。それでは貨幣価値が上がっていく状態、下がっていく状態とはどういう意味でしょうか。

貨幣価値というとわかりづらいかもしれません。これを現金価値と少し言葉を変えてみましょう。

実は物価(モノやサービスの価値合計)と貨幣価値(現金の価値)とは相対関係にあるのです。

ここは大事なポイントです。この関係を表すと以下になります。

 

インフレ = 物価↑ = 現金価値↓

デフレ  = 物価↓ = 現金価値↑

 

ちょっと抽象的な表現になってしまいましたので、相対価格と誤解しないように前置きした上で以下の図をご覧下さい。

 

 

上記のように現在1000万円の現金を保有していて、イラストでは自動車を用いていますが、モノやサービスの価値合計が現在1000万円だったとします。

これが左側では年率2%ずつ物価上昇(インフレ)したすると10年後にはモノやサービスの価値合計は1219万円になり、一方で右側では年率2%ずつ物価下降(デフレ)したとすると10年後にはモノやサービスの価値合計は817万円になります。

 

現金は現在も10年後も1000万円は1000万円のままです。

すると左側のインフレになった10年後ではモノやサービスの価値合計が上がったために保有している現金では購入することができなくなり、その一方で右側のデフレになった10年後ではモノやサービスの価値合計が下がったために保有している現金で購入しても余りが出ることになります。

これがインフレ、デフレによる物価と現金価値の変化を表しています。

 

急激な上昇は稀(歴史のハイパーインフレなど)ですが、日本の物価が今上がっているのか下がっているのかご存じでしょうか。

財務省の最新のデータによると2011年から2016年にかけて5年間で約2%の物価上昇となります。正確ではありませんが5年間で2%お金の価値が下がったと言えます。

 つまり一年間でお金の価値が約0.4%下がるのです。

 

ここで、預金について考えると最高でも年0.15%の金利のため

100万円を貯金した場合…

金利で+1500円、物価の上昇で-4000円のため

 一年で2500円ずつお金が減少しているのです。

 

これが預金だけではいけないという理由なのです。最低でも物価上昇の  0.4%での運用をしないとお金が目減りしていきます。まずはこの現状を知ってしっかりと運用に関して考えていきましょう。

 

 

まとめ

・物価が上昇するとお金の価値はその分減少する

・物価の上昇により年0.4%ずつお金が目減りしている

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

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