株の豆知識 その⑪ 日本市場の歴史

こんにちは!証券兄さんです。

今回の豆知識は「日本市場の歴史」についてです。よく歴史なんか知らなくても、知識がなくても投資ができるという方がいます。それはそれでかまいませんが、「賢者は歴史から学ぶ」のとおり、歴史に学べることも非常に多いです。ぜひともあなたの投資のプラスにして下さい。

 

失われた10年

 

日本経済は80年代になっても高度成長時代以来の高金利水準が続きましたが、「バブル経済」の崩壊でとどめを刺されます。

バブル崩壊後の1993~2002年までの不況のことを、失われた10年と呼びます。(平成不況とも)

この不況は戦後の日本経済史上最長です。その後の景気回復も本格的な好況にならないまま世界同時不況に巻き込まれてしまったため、20年以上不況が続いているという見方もあります。

戦後の高度経済成長時には、日本企業は過剰なレバレッジ(自己資本比率が低い)体質だといわれていましたが、この財務体質が根本的に改善されるようになりました。つまりあまり借金をしないようになります。

 

これらの企業の行動は景気停滞の要因ではあったものの、財務基盤が強化された強力な企業群が形成されるという側面もありました。

しかし企業が採用を削減したことから、世代人口の多い1970年代生まれは深刻な就職難に直面、就職氷河期と呼ばれる時代が続きました。また、不況が長引くとデフレが発生し、賃金は下がり続け、非正規雇用が増加します。

デフレによって、コストパフォーマンスの良い(低価格で高品質)商品を提供する企業が増えたという側面もありました。ユニクロや100円均一、食べ放題などバブル以前にはなかった真新しいサービス・販売方法が確立されていきます。これらは時代のニーズに合った企業だったのでしょう。

 

失われた10年の原因には、地価の暴騰を政府・日銀は高金利誘導の力業で抑え込んだことです。これが効きすぎて90年代には深刻なデフレ不況に陥り株価が低迷します。

金利引き下げと景気刺激策を何度やっても好転せず、後に「失われた10年」と呼ばれます。かつて3~6%あった定期預金利率は100分の数%程度の超低水準になりました。

 

揺らぐ銀行神話

90年代から10年以上続いたデフレ・超低金利時代が、日本人のお金に対する見方を根元からひっくり返した、と言っても決してオーバーではありません。
その間に利子非課税のマル優制度は段階的に廃止され、銀行預金の元本保証には1000万円の上限が設けられました。

不良債権の重荷に苦しむ銀行業界では破たんが相次ぎ、再編の嵐が吹き荒れました。もはや「預金は堅実」と言えなくなり、別の手段も考えねばならなくなりました。

 

また、大手金融機関の不良債権処理の先送りによる度重なる破綻は市場に大きなショックを与えました。

 

 

破綻した銀行と証券会社

兵庫銀行・住宅金融専門会社・太平洋銀行・阪和銀行・京都共栄銀行・三洋証券・北海道拓殖銀行・山一證券・徳陽シティ銀行・日本長期信用銀行・日本債権信用銀行・国民銀行・幸福銀行・東京相和銀行・なみはや銀行・新潟中央銀行・石川銀行・中部銀行・足利銀行

 

 

貯蓄から投資へ

 

そんな時、政府は「貯蓄から投資へ」というスローガンを打ち出します。銀行預金や「タンス預金」に入っているお金が株式市場に向かえば、低迷している株価が上向いて景気が刺激され、デフレ不況から脱出できるというわけです。

これは非常に重要な考え方です。たしかにお金が減るの怖いという気持ちもわかりますが、タンス預金にあるということは経済活動の面から見るとそのお金はただの紙でしかありません。ごみに捨ててるのと変わりません。

流通するお金が減る→物を安くしないと売れない→給料が減る→心配だから貯金する→流通するお金が減る→…

という状態になっています。これについては今も変わっていません。

(日本銀行が発表した2016年7〜9月の資金循環統計(速報)によると、個人(家計部門)が持つ金融資産の残高は、9月末で前年同期比0・6%増の1752兆円。このうち、現金は同4・8%増の78兆円と19四半期連続で増えた。

お金を金融機関に預けても利息が増えないと考える個人が、現金を手元に置く「タンス預金」を積み上げる傾向が続いている)

 

具体策として政府は99年の株式売買手数料の自由化を皮切りに規制まみれだった証券取引制度を次々と改正し、個人が株を始めやすくしました。株で得た利益への税率も一律10%まで引き下げました。

 

自由化で増えた投資家

 

そうした株式投資優遇策が効果をあげ、21世紀に入ると日本の株式市場で取引する個人投資家の数は大幅に増えました。インターネットを駆使して頻繁に取引を繰り返す「デイトレーダー」も出現しました。

以前の記事はコチラから デイトレとは?

また、有利な金融商品として「投資信託」も脚光を浴びていて、ヒット商品も生まれています。株を直接売買していなくても、株式投資信託にお金を預けることで間接的に株式投資に参加する人は、今や膨大な数にのぼっています

 

 

 

世界に追いついた日本の株式市場

 

世紀の変わり目に日本の株式市場が大変身を遂げたのは、投資家サイドだけではありません。
東証「マザーズ」のような新興企業向け新市場が次々にでき、会社設立から株式上場までのハードルは低くなりました。

市場の規制緩和が進み、企業が資金を調達しやすくなった一方で、誰かに株を買い集められて、買収されてしまう恐れも出てきました。それは、日本の株式市場がようやく、アメリカのそれに追いついたことを意味しています。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。歴史を知ることで株式市場がどういう成り立ちなのか、今参加している投資家がどのような人たちなのか、日本の人たちがどのような投資傾向があるかわかると思います。ぜひ参考にして下さい。

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

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