株の豆知識 その⑦ 出来高の仕組み

こんにちは!証券兄さんです。

今回の豆知識は「株の出来高」について詳しく書いていきたいと思います。なんとなくの傾向として捉えている方も多いと思いますが、その仕組みから利用の仕方まで解説して参ります。

 

出来高とは?

出来高とは売買された株式の数を指し、取引のボリュームを表します。ボリュームと言われてもわかりづらいのですが、結局のところ

 出来高とは株の売買が成立した株数のことを言います。

例えば、A銘柄を買いたい人、売りたい人で1,000株取り引きされると、
出来高は「1,000株」となります。株式の物色、取引をする場合チャートを見る機会は多いと思いますが、チャートを見ると同時に表示されるのがこの「出来高」です。

チャートばかりに目が行って出来高はあまり意識していない方も多いと思いますが、出来高から読み取れる情報は結構多く、値動きなどと組み合わせる事によってより力を発揮します。

 

 

上図の赤い枠で囲った所が出来高です。一つの銘柄でもその日によって出来高は大きく異なり、その企業に関連したニュースはもちろん、市場の地合や値動きによっても違ってきます。

 

 

出来高で何がわかるか?

出来高とは取引されている株数のことです。つまり、出来高が多ければ多いほど、取引が活発であると言えます。

・会社の業績が前年度よりかなり良かった

・会社の不正が発覚した

など。株価に影響しそうなニュースなどが出た際に注目度が集まり「買いたい人」「売りたい人」が増えるため、出来高が増えます。

一口に「株価が上昇」「株価が下落」といっても出来高を伴っているかどうかでその「力強さ」が違い、出来高の伴った上昇、下落は市場の流れ、方向性を表している場合も多く、その結果は信頼に足るものである事が多くなります。

逆に市場参加者の少ない時などの出来高の伴わない上昇、下落は大きな注文で簡単に反転したりするので信頼性に欠けます。

なんとなく出来高が多いと「値動きも激しいのでは?」という印象を受けますが、東証1部などの銘柄は発行済株式数も多く出来高が多くても値動き自体はそれほど多くありません。
一方でJASDAQやマザーズなどの新興市場では発行済株式の数が比較的少ないため出来高が増えると値動きも大きくなる傾向があります。

 

出来高の増減がわかりやすいほど株価の先行きを読みやすくなります。

出来高をしっかりと理解して、出来高と株価の動きにどのような関連性があるのかを知ると、より洗練された投資を行うことができるようになります。

 

出来高が増加する要因

出来高と株価のメカニズムをより深く知るためには、出来高が増加する要因を理解することが重要です。答えから言うと、出来高を動かして株価を上昇させる要因は主に以下の5つがあります。

1:ニュースや決算などなんらかのファンダメンタルな要因

2: 銘柄の上昇に伴う短期投資家たちの参入による戦場化

3:株式分割等による流動性の上昇

4:完全な人気株化による素人投資家の参入

5: 外資系証券などの空売りの買い戻しによる釣り上がり

これ以外の要因もありますが、概ね上記の5つの要因が伴った出来高の増加は、株価に上昇圧力を与えると理解しておいて下さい。

 

1:ニュースや決算などのファンダメンタルな要因

なんらかのニュースや好決算などが発表されることで、これまで取引されなかった株の出来高が急激に増えることがあります。

爆発的に出来高が増え株価も急上昇します。大きく上昇するといったん株価と出来高は落ち着き、その後緩やかに上昇していきます。

たとえば、ニュース(飛ぶようにダウンロードされるスマホゲームコンテンツ、スマホやタブレットに組み込まれる基盤の開発、リニア関連で受注が入るなど)などあげていくとキリがないですが、大体出来高増加と株価上昇はこういう良いニュースから始まります。

ただ絶対数で見ても、企業によって出来高の平均帯が違うので注意して下さい。

 

2:銘柄の上昇に伴う短期投資家たちの戦場化

銘柄がニュースや好決算などによって人気化すると出来高増加と株価上昇にともない1日の値幅が大きくなります。たとえば100円の株式で一日の値幅が5%だったものが、平気で15%動き始めたりします。

そうなると1日の上下の動きが激しくなるので短期投資家(証券ディーラーやデイトレーダー)が参入し始めます。

彼らは基本的にはニュースや決算などのファンダメンタル要因には興味がなく、出来高が増え値動きが大きくなることを前提に銘柄探しを行います。デイトレーダーたちはその銘柄が盛り上がって人気化している限りは、そこで短期取引を行うことで小さな値幅を繰り返し取得して利益を得ようとします。正直この段階になると短期的な予想は難しくなります。

しかし、トレーダーたちの参入によってさらに出来高が増加し人気株となり、ますます出来高が増えるという状態になります。こういった銘柄には注意が必要です。

 

3:株式分割等による値段の変更

人気化すると株価は大きく上がりします。

1000円だった銘柄が20倍の20000円になるということも普通に起こり得ます。そうなってしまったら、最低取引単位が100株だったとして、その株を買うには、2000000円も必要になってしまいます。

このままでは、一般的な投資家は手が出せないため、放っておくと株価は上げ止まってしまいます。当然企業としても、株価は上げられるところまで上げたいと思っているので、ここで株式分割を行います。株式分割を行うと、一般投資家が手を出せるレベルまで価格を落とすことができるからです。ようするに絶対数が増え、手が出しやすくなるのでさらに出来高が増えるという状態です。

たとえば、20000円の株式を1:5の割合で分割すると1株4000円となり、これまで200万円必要だったのが、40万円で済むことになります。こうなれば、値段も安くなり資金力のそれほどない一般の投資家も参加しやすくなり人気化した売買が復活して出来高のさらなる上昇が期待できます。

4:完全な人気株化による新規投資家の参入

このあたりになってくるとすでに人気化してしまった株におくれて買い参入してくる人立ちがいます。いわゆる証券営業を通して買いにきたり、自分でネットを通してNISAで買ったりと取引形態はさまざまです。

基本的に彼らのスタンスは中長期投資です。そのため一度買うとなかなか売りません。株価が下がっても損切りというものをしないので、彼らの保有する分の株式が売りとして出てこないことは一時的な株価下支え要因となります。これは非常に重要なことで、その銘柄のトレンドが変わったということです。これを見分けられると大きなプラスになります。

というのもデイトレーダーなどが株を買うと基本的にはその日のうちに処分をするのでかならず売りが出る、そなわち彼らの売買には下げ要因を含んでいることになります。長期目的の個人投資家にはそれがないのです。

株式市場には新規参入のような人たちが存在するのです。そして高値付近での一時的な株価下支え要因になっていることは確実です。

 

5:外資系証券などの空売りの買い戻し

外資系証券も空売り(株式の価格が下がると利益が出る)を行います。

空売りを行うということは株価が下げれば利益が出ますが、逆に上昇したら損になるということです。ということは外資系証券のような資金力のある機関ともなれば一つの銘柄の株価を下げるために大きな資金を使って空売りをして強引に株価を下げようとしてきます。

外資系証券は株価が上がれば上がるほど空売りを仕掛けてきますが、いくら資金力をたくさん持っていても市場の大きな流れに負けるときはあります。つまり負けたとき多量の空売りの買い戻しを行ってきますので、その瞬間資金が大量にその株式に流れ込んでくるなので株価も出来高も大きくふたたび大きく伸びることになります。これは見極めが難しいので参考までにして下さいね。

 

出来高と株価の関係

出来高と株価の関係について順を追って説明すると、

出来高がじょじょに増え、いまだ株価は上昇していない段階

出来高がさらに増加し株価もじょじょに上がり始める(ここからがチャンス)

出来高はいったん停滞し、株価は上昇する

出来高は少し減るが、株価は少し上昇

出来高減少で、株価は停滞する

出来高が少し減って株価が少し下落(ここからが注意)

出来高が変わらず株価は下落する

出来高が少し増えるも株価は少し下落する

 

という流れになります。必ずこの関係になるとは限りませんが、このような流れをたどることが多いので、チャンスのタイミングを見かけたらぜひチャレンジしてみて下さい。

 

まとめ

 

・出来高とは株の売買が成立した株数のこと

・出来高の増減で、株価の先行きを読みやすくなる

・出来高の増加原因と、株価との関係にはパターンがある

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。