株の豆知識 その⑤ 株主の権利と義務

こんにちは!証券兄さんです。

今回の豆知識は、「株主の権利と義務」について書いていきたいと思います。以前証券兄さんは株を買うイコール=会社の権利を買うと説明しましたが、実際にどんな権利があるのかまとめていきたいと思います。

 

「株主」というと何やら金持ちで偉そうなイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、きっとそのイメージは発行済み株数のうちかなりの割合を保有する「大株主」のものであり、株主自体は誰でも簡単になれます。

では、そんな株主になるにはどうすればいいのか?

株主になる事自体は銘柄ごとに決められた最低単位の株式数(1単元)を買えばいいだけで、一般的に1単元でも株を保有すれば「証券保管振替機構(ほふり)」のほうで株主として登録してくれます。

つまり自分でする事はただ株を買えばいいだけなので株主になること自体は非常に簡単。そして多くの方は株主の権利は配当や優待だけだと思っているのではないでしょうか?

では株主になるとどういった権利が発生するのか見ていきましょう。

 

株主の権利

 

企業の株を保有するという事は、言い方を変えれば「企業の一部を保有する」という事ですから色々な権利が発生します。そしてその株主権は保有する株数に応じて「単独株主権」と「少数株主権」に大別されます。

単独株主権と少数株主権については以下の通り。

■単独株主権 … 1単元の保有でも行使可能な株主権


■少数株主権 … 一定の割合を保有する株主だけが行使できる株主権

当然ながら多くの株数を保有している株主の方が様々な株主権を保有する事となりますが、単独株主権から保有できる株主権はこうなっています。

 

1.株主総会での議決権等、会社の経営に参加する権利

株主は、会社の経営方針等を決める株主総会に出席して、決議に参加することができます。株主総会における決議は多数決によって行われますが、その投票数は、基本的に持ち株数に比例します。したがって、より多くの株式を持つ株主ほど会社の経営に大きな影響力を持つことになります。

ようするに、株主総会に出て会社に意見を言える権利を持つということです。社長や役員の任命・解任や事業に対する意見も言えます。

 

2.配当金等の利益分配を受け取る権利
 

 配当とは会社が挙げた利益の配分のことです。株主は持ち株数に応じて配当を受けることができます。通常、配当金等の利益の分配は年1回または2回行われます。配当金の額は会社の利益によって決定され、会社が多くの利益を挙げた場合には配当が増えることもあります。ただし、逆に利益が挙がらなかった場合は配当が減らされたり、見送られる場合もあります。

 

3.会社の解散等に際して、残った会社の資産を分配して受け取る権利

会社が解散した場合に、その会社の資産は売却される等して債権者の返済資金に充てられます。債権者へ優先的に返済が済んだ後、さらに財産が残っていれば、株主はその残余財産について持ち株数に応じて分配を受けることができます。

 

一方、一定の割合以上の株式(議決権)を保有する「少数株主」の権利にも触れると…

■議題提案権 … 株主総会において議題を提案できる権利 1%以上の議決権が必要

■会計帳簿閲覧請求権 … 企業の会計帳簿を閲覧できる権利 3%以上の議決権が必要



少数株主は保有株数によって上記の権利を行使できるようになります。ただ、こういった少数株主権は個人投資家にはほとんど無縁のものなのですが、参考までに。

また、株式総数の10%以上など少数株主以上の株数を保有する株主を「大株主」や「主要株主」と呼び、その中でももっとも保有比率が高い株主を「筆頭株主」と呼びます。

主要株主や大株主、筆頭株主などが持つ権利は以下のようになります。

■解散請求権 … 企業の解散を請求できる権利 10%以上の議決権が必要

■拒否権 … 重要事項の特別決議を阻止する権利 3分の1以上の議決権が必要

■経営権の取得 2分の1以上の議決権が必要

■重要事項の特別決議を成立させる権利 3分の2以上の議決権が必要

 

…まあ我々にはまったく関係のない世界ですよね。この辺りは、企業の社長や役員が主に持つ権利であり、上場していない企業にとって重要になってくるポイントです。

1単元の保有でもれっきとした株主なので、株主権は最大限行使するべきですし、ちょっと手間ではありますが株主総会に出席してみるのも良い勉強になると思います。会社によっては、会場に行って手土産をもらうこともできますよ!

 

株主の義務

 

権利に対する義務・責任というものがあります。会社に投資をして株主となって、上記で上げたような「権利」を得るには責任や義務を負う必要があります。

その株主の責任・義務はたった一つ「株式の引受価格を限度とした出資義務」です。

また難しい言葉が使われていますが、要するに「買った株の価値が下がることに対して文句は言わないよ」ということですね。100万円分、その会社の株を買ったらその買った分のお金は戻ってこない可能性があるというお話です。

逆を言えば、会社が社会や取引先などに大損害を与えて倒産したような場合でも株主として負うべき責任・義務は投資したお金がパーになるだけなのです。

企業が不祥事や業績悪化等による公的支援を受ける際などによくつかわれる言葉がこの「株主責任」という言葉です。この株主責任というのが、この「株式の引受価格を限度とした出資義務」を指すわけです。

会社が100億円の超過負債(債務超過)を抱えて倒産したとしても、投資家(株主)は最悪の場合でも投資しているお金が全額返ってこないという義務を負うだけとなっています。

 

まとめ

 

・株主の権利として、 配当を受け取る・株主総会に出れる・解散時に資産を得る権利がある

・株主の義務として、 株の価値が下がっても文句は言わない

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

 

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