原田日銀委員:ETF購入、問題はあっても2%達成見えるまで継続

こんにちは!証券兄さんです。

日銀ETF買い入れに関するニュースがあったのでまとめたいと思います。そもそもETFの買い入れって何?という方もぜひご覧ください。

 

 

 日本銀行の原田泰審議委員は29日、日銀による指数連動型上場投資信託(ETF)の購入について、問題があることは認めつつも、「景気刺激効果があるから買っている」とした上で、2%の物価目標達成が視野に入るまで買い入れ額を減らすことはないとの認識を示した。

  原田委員は都内で開かれた資本市場研究会での講演後の質疑応答で、「株の場合、債券と違っていろいろと問題があるのではないかというのはその通りだと思う」と言明。日銀が国債を買っても「国民の誰かが得して誰かが損するということはなく、不公平というのはない」一方で、株はどうかというと「あまりいっぱい買うわけにはいかない」と述べた。

 

日銀のETF買い入れとは

 

 日銀は、物価を安定させ経済の健全な発展に役立てることを理念としています。しかし、日本は物価上昇率がマイナスとなるデフレに長年苦しんできましたそこで、日銀は2%の物価安定の目標を設定しました。すなわち、物価上昇率が前年比2%となることを目指していくということです。

そのために日銀は金融緩和を推進しています。2013年に日銀は「量的・質的金融緩和」と名づけ、国債の買い入れの拡大などいくつかの施策を打っています。その中の1つとして「ETFの買い入れ」があります。

日銀がETFを市場から買い入れることで、市中にお金が流れ、また資産価格のプレミアムに働きかけます。

 2%の物価上昇を達成し、デフレから脱却し経済を発展させるために、日銀はETFの買い入れを行っています。

 

 ETFとは何か?

簡単に説明すると、ETFとは上場投資信託のこと。上場している、つまり、株と同じように市場で自由に売り買いできる投資信託のことを指します。普通、投資信託と言えば、一日一回しか売り買いできません。投資信託については以前の記事ご覧ください。

以前の記事はコチラから 投資信託とは?

投資信託に投資することにより、どこかの企業に偏らず市場の底上げを行っています。

 

買い入れ対象のETFとその比率は?

 

2016年10月より、年間総額6兆円、以下の比率となっております。

年間買い入れ額対象となるETF1日の購入額
2.7兆円TOPIXに連動するETF700億円強
月に数回購入
3.0兆円TOPIX、日経平均、JPX日経400の3指数に連動するETF
0.3兆円設備・人材ETF(一部はJPX日経400を買います)12億円
ほぼ毎日購入

 

従来と比べてTOPIX(東証株価指数)に連動するETFの比率が増えたことが特徴的です。

日経平均はファーストリテイリングやソフトバンクなどの一部銘柄への偏りがあり、また構成銘柄も225銘柄と少ないため、日銀の保有比率が高くなり過ぎることが懸念されていました。
TOPIXは構成銘柄数も2,000程度と多く、より銘柄が分散されています。そのためTOPIXの比重が増えていると考えられます。

 

 

日銀のETF買い入れ実績

 これまでの日銀のETF買い入れ額は10兆円を超えています(2016年12月現在)。

日銀は買い入れたETFの売却をしていないため、現時点で保有残高は10兆円以上となっています。

 

買い入れ額買い入れ日数
2010284億円2日
20118,003億円41日
20126,397億円22日
20131兆953億円57日
20141兆2845億円74日
20153兆694億円88日
20163兆9368億円84日
*2016年12月15日までの集計

 

買い入れ額が年々増えていることがわかります。2016年10月より年間6兆円の買い入れが目標となっているので、2017年はより増加すると考えられます。

なお、今のところ、日銀は買い入れたETFをいつ、どのように売却するかについてはコメントしていません。売却の際にはまた一波乱ありそうですね。

 

 

買い入れのタイミング

 日銀はどのような条件で買い入れを実施するかについては公表していません。
多くのトレーダーも、明確な発動基準は不明であると考えています。

 よく言われている説は、TOPIX(東証株価指数)が前場終了時点で前日比マイナスの場合、日銀は後場から買い入れを行うというものです。しかし、基準は不明であるというのが一般的な見解です。

しかしながら証券兄さんの体験では、上の説がもっとも有力ではないかと思っています。

2016年7月29日に、ETFの年間買い入れ枠が6兆円に拡大しましたが、この影響がどう出てくるのかも不明と考えている人が大半です。

 

実際今のところは下がりそうになったら、日銀が買い入れをしてくれている状況なので、安全に投資したいという方はそれらのETFを狙うのも手ではないでしょうか。

ただあくまで、物価上昇のための買い入れなので景気が上向いた時には売却の可能性もあります。そういったときにはETFでは大きな利益は出せないでしょう。あくまでご参考までに。

今後どのようになるのかを自分の中で予想して、賢い選択をしてくださいね。

 

 

今回も読んでいただきありがとうございました。疑問点や質問等がありましたらご意見下さい。次回もよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

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